2012年12月31日月曜日

海外治安攻略法①:海外から無傷で気持ちよくサバイバルして帰国するために

「日本は世界でもっとも治安がいい」とは、日本に住んだことしかない人であれ、国際経験が豊富な人であれ、多くの人が言うことかと思います。

実際、私も同感です。特に日本人にとっては、日本ほど治安のよい国はありません。夜中に一人で街中をふらふらしていても、一度たりとも危険な目にあったことがありません。自転車やバイクこそ何度となく盗まれていますが、スリにはあったことがありませんし、ましてや強盗にあったこともありません。街でドラッグが売られているのを見たり、銃声を聞いたこともありません。

日本では、財布、携帯電話、パスポート、クレジットカードなど、失くしたものがなんであれ、ありとあらゆるものが戻ってきます。これは日本以外の多くの国ではまず考えられない、信じられないことです。

逆に言うと、日本の外に出てみると、多くの国・都市で危険なことなり詐欺なりスリなりが普通に起きているということです。そして、日本と同じ感覚で生活していると、いろんな危険な目や盗難被害にあいかねないということです。

以前のブログで、留学できない9大理由の1つに、海外での治安が不安だというのを挙げました。今回は、海外での治安が本当のところどうなのか、海外での治安対策は何ができるのかを考えていきたいと思います。


日本の治安と世界の治安■

日本の治安はよいと、主観ベースですでにお伝えしましたが、実際のところはどうなのでしょうか。統計的な観点から日本とその他の国を比べてみたいと思います。

世界の治安状況を把握するには、UNODC(United Nations Offices on Drugs and Crime、国際連合薬物犯罪事務所)のGlobal Study on Homicide 2011や、International Statistics on Crime and Justiceが非常に参考になります。

Global Study on Homicide 2011によると、殺人(Homicide)率の低さで、日本はアジア51カ国中5番目に位置しています。これはバーレーン、ブルネイ、香港、アラブ首長国連邦に次ぐ順位です。

International Statistics on Crime and Justiceによると、犯罪種類ごとの世界全体における日本の位置づけは以下の通りです。

人身攻撃(Assault)率:下位25~50%内(参考例:アメリカは最上位25%内)
レイプ(Rape)率:最下位25%内(参考例:アメリカは最上位25%内)
強盗(Robbery)率:最下位25%内(参考例:アメリカは最上位25%内)
住居侵入窃盗(Burglary)率:上位25~50%以内(参考例:アメリカは最上位25%内)
 自動車窃盗(Car Theft)率:下位25~50%内(参考例:アメリカは最上位25%内)
誘拐(Kidnapping)率: 最下位25%内(参考例:アメリカは統計情報なし)

下位であればあるほど安全で、上位であればあるほど危険ということになります。

殺人率以外の統計は、各国の警察が収集・公開したデータを参考にしています。国ごとに集計方法が異なるため、国と国の間の差を完璧に比較できるわけではありませんが、それでも日本は割りと治安のよい国であるとは言えそうです。特に日本人にとってなじみの深いアメリカと比較してみると、違いは顕著なようです。


治安の観点でおすすめの留学・旅行先■

上で参照した国連による2つの統計を見ることで、治安のよい留学先・旅行先を見つけることもできます。

ここ10年間で治安のよい地域・悪い地域は、ズバリ以下の通りです。

治安のよい地域:
①アジア(例:中国、韓国、フィリピン、インド、サウジアラビア)
②ヨーロッパ (例:フランス、スペイン、ドイツ、トルコ、マルタ)

治安の悪い地域:
①アフリカ:(例:南アフリカ)
②北アメリカ(特に人身攻撃・レイプ・自動車窃盗 例:アメリカ、カナダ)
オセアニア(特に人身攻撃・レイプ・住居侵入窃盗・自動車窃盗 例:オーストラリア、ニュージーランド)
ラテンアメリカ&カリブ地域(特に強盗、例:アルゼンチン、チリ、メキシコ)

ところで、英語圏の主要国(アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アイルランド、南アフリカ)は、治安の観点では全滅です。治安のよいアジアやヨーロッパの国々に行かれることをおすすめします。

※とは言っても、私はアメリカに住んでいた間、一度たりとも危険な目にあったことがないのですから驚きです。最低限守るべきことを守って生活していれば、まず何事も起こらないものですね。

上記は一般的な治安のよい地域・悪い地域ですが、1点忘れてはいけない観点があります。それは「日本人にとって」治安がよいかどうか、という観点です。

日本人をお金持ちだと考えている人の多い地域・日本人の見た目が現地人と異なる地域に行くと、日本人が集中的に狙われる危険性は飛躍的に高まってきます。一方、日本人が特にお金持ちだと思われていない地域・日本人の見た目が現地人と変わらない地域に行くと、日本人が特に狙われることはありません。

日本人が狙われやすい国の例では、フィリピン、インド、ラテンアメリカ、アフリカなどがあります。
日本人が狙われにくい国の例では、ヨーロッパ、北米、中国などがあります。

上記の理由から、現地で生活している現地人にとっては、極めて平和で安心して生活できる街・国であっても、日本人旅行者からすると危険極まりない街・国であることが多々あるので、注意すべきでしょう。

以上を踏まえた上で、おすすめの留学・旅行先の国をご紹介します。

おすすめの国:
アジア⇒中国(香港を含む)、韓国
ヨーロッパ⇒フランス、スペイン、ドイツ、トルコ、マルタ

日本人にとっての最新の渡航先治安状況を知るには、外務省の「海外安全ホームページ」を確認するのがもっとも近道です。外務省が集めた最新の海外の治安状況がアップデートされています。治安状況に合わせて、各国の地図の色が変化しているので、一目瞭然です。

治安のよいスウェーデンのベクショーやアメリカのリノなどへの在住経験、激烈なデモの真っ只中で「渡航の延期をおすすめ」されていたインド・カシミール地域のシュリナガルなどへの旅行経験がある私から見ても、外務省の報告はそれほど間違ってなさそうです。


安全対策①:渡航前の準備■

世界の治安状況を正しく理解した上で、これから渡航の準備を進めていきましょう。海外留学や海外旅行を安全・安心・快適に楽しむためには、以下の4つ(または5つ)のステップを踏むことが大切です。

①目的を明確にする
まず始めにすることは、海外留学または海外旅行の目的を明確にすることです。目的を明確にすることの大切さは、何をするにしても大事ではありますが、海外留学または海外旅行をする際には特に大切になってきます。

目的を明確にすることが大切なのは、それが渡航先で自分の身を守ることにつながるからです。渡航先では、ぼんやりした留学生・旅行者が真っ先に狙われます。目的意識が薄弱なままその場の楽しさ・気持ちよさに流されるような人は、例えば歩き方が遅かったり周りをきょろきょろ見渡していて注意散漫だったりするので、悪い人にはすぐにカモにされます。

ほとんどの人は、悪い人のカモにされるために留学・旅行するのではないはずです。渡航前から、自分の頭で考え、目的を持って行動するように心がけましょう。

②目的に合わない渡航先を候補からはずす
渡航の目的を明確にできたら、目的に合わない渡航先を候補からばっさりと外してしまいましょう。 世界には何百という国や、何万という街や学校があります。1つひとつ検討していたら渡航する前に人生が終わってしまいます。

研究者になりたい人は、世界大学トップ100に入ってくるような大学のない国への留学を検討しない。 英語を勉強したい人は、英語が苦手な人ばかりいる国への留学を検討しない。安く留学・旅行したい人は、先進国への留学・旅行を検討しない。安心して留学・旅行したい人は、外務省の海外安全ホームページで「十分に注意してください」と注意されているような国は候補から外す。

このようにして、時間をかけて 検討するに値しない渡航先をばっさりと切り捨ててしまいましょう。

③渡航先を決定する 
検討する渡航先がある程度絞られてきたら、後はじっくりと自分が納得いく留学・旅行プランを作り、渡航先を絞り込み、決定します。

(④旅行ルートを決定する)
渡航先を決定したら、海外旅行であちこちに移動する場合は、旅行中にすることや、旅行ルートを決めてしまいましょう。

何事においても言えることですが、最終的には早くから準備している人が勝ちます。旅行においても同様で、旅行を最高に充実したものにするには、渡航してから何をするか、どこに行くかを決めるのではなく、日本にいる間にどれだけ具体的かつ克明に旅行中の生活をイメージできるかが大切です。旅行ルートを真剣に検討することで、具体的なイメージがしやすくなります。

どのようにして入国するのか、ビザは必要か、滞在先はネット予約した方がいいのか、移動手段は徒歩・電車・タクシーか、運転手と交渉する必要があるか、言葉はどれだけ通じるのか、チップは払うのか、インターネットはどの程度使えるか、物価はどの程度か、体調を崩したときの対処法はあるか、宗教的マナーはあるか、旅行者がよく狙われる場所はどこか、旅行者が狙われるパターンは何か、観光名所や穴場スポットはどこか、トイレの使い方、現地でのお金の引き出し方、治安の悪い地域、観光地間の移動時間、どのホテルに泊まるのか、どのレストランで食事を取るのか、そのレストランで何を食べるのか、などなど。

日本にいる間から、いくらでも旅行中のプランを具体化することができます。安心かつ充実した旅行にするためにも、日本でできることは日本にいる間に準備してしまいましょう。まともな海外旅行をしたいのであれば、間違ってもノープランで渡航してはいけません。

旅行プランを具体化するには、旅行用のガイドブックを購入して、がっつりと参考にしましょう。日本語では定番の「地球の歩き方」がおすすめです。英語では「ロンリープラネット(Lonely Planet)」が、その圧倒的な情報量のために英語ができる人には一押しです。英語の勉強にもいいかもしれません。

⑤各種準備を進める
留学先・旅行ルートが決まったら、航空券を購入して、各種準備を進めていきます。準備する際に気をつけることをまとめたサイトがいくつもありますので、ここではそのうちのいくつかをご紹介いたします。

外務省海外安全パンフレット
アメリカ合衆国国務省ーTRAVEL.STATE.GOV-A Safe Trip Abroad
日本旅行業協会(JATA) 旅の情報
厚生労働省検疫所(FORTH)

どのサイトも少しずつ違う点が書かれています。厚生労働省検疫所のサイトでは、病気について、受けるべき予防接種などに関する内容が記載されていて、開発途上国に渡航する際には参考にしておくとよいでしょう。

渡航前には、海外留学保険や海外旅行障害保険は加入しておくことをおすすめします。何かあったときに、何百万円相当ものお金が突如必要になったときなどに、助かります。

私も、中国の上海に交換留学していたときに、ウイルスにかかって入院したことがあります。1泊20万円したのですが、交換留学プログラムの費用に含まれていた留学保険によって助かりました。

各種準備の中で、一番大事なことは心構えでしょう。留学中・旅行中には、渡航前には予想しない困難があったりするものです。新しいことに飛び込んでいく際にはいろんな心配も出てきます。

そんな心配を乗り越えるように、前向きな期待や冷静な判断力、自分自身に対する自信を持っておくこと、そうした考え方を持てるように普段から笑顔で、胸を張って、背筋を伸ばして、上を向いて生活することがもっとも大事だと思います。


安全対策②:渡航後の対応■

渡航した後は、渡航中の生活を全力でエンジョイするだけです。以下の3つを抑えておくことで、渡航中の生活を安心かつ充実したものにすることができます。

 ・体調管理⇒心身ともに無理をしない、食事に気をつけるなど
 ・安全管理⇒危険な場所・人に近づかない、貴重品を守るなど
 ・事件後対応⇒事件が起きたら現地の日本大使館・領事館や海外保険窓口に相談するなど

渡航後の対応に関しても、「⑤各種準備を進める」でご紹介したサイトが役に立ちますので、ご確認ください。

せっかく海外留学・海外旅行するのですから、現地での治安にびくびくおびえる現地生活を送るのではなく、安心してのびのびと現地生活をエンジョイしたいですね。

治安対策に対する2つ目の記事海外治安攻略法②:このウェブページ1つで完璧!渡航後の生活を夢のように安心・安全に過ごすための完璧テクニック大全をまとめましたので、こちらもご覧ください。

まとめ■

日本は世界の中でも治安が良い方なので、海外留学・海外旅行をする際には渡航先の治安に注意する必要があります。世界の中で治安のよい地域はアジア、次にヨーロッパで、実は非英語圏がおすすめです。渡航前から①目的を明確にする、②目的に合わない渡航先を候補から外す、③渡航先を決定する、④旅行ルートを決定する、⑤各種準備を進めることによって、安全・安心な現地生活を楽しむことができます。

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2012年12月8日土曜日

語学留学の歩き方:アメリカ語学学校の雄ELSを題材に、理想の語学学校の選び方を学ぶ

世界には何万、何十万と学校があるものですから、その中から留学先として1校を選ぶのは結構難しいものです。

日本人が海外留学をする場合、多くは留学先で語学学校に通う、語学留学というスタイルになります。ふと留学に興味がわき、「ロサンゼルス 語学学校」などと検索してみようものなら、何十と学校が出てきて頭がくらくらしてきます。いったいどうしたら意中の語学学校をゲットできるのかと。。



どうしたら五万とある学校から理想の1つを選べるのか?■

前回のブログでは、夢の海外留学を費用面から可能にしていく9つの知識・方法をお伝えしました。今回は仮に留学を前向きに考え始めたとして、ひとまず語学学校に通うことを考えているがどうしたらいいかわからないという状態から始めていきたいと思います。
 
語学学校の選び方を考えていく際に、題材としてアメリカの語学学校の雄である、ELSをモデル対象として考えていこうと思います。

ELSは語学学校としての歴史も長く、世界で80箇所以上に学校を運営していて、いろんな点で他の学校の模範みたいな存在の学校です。実は、日本の教育業界の巨人であるベネッセの子会社でもあります。語学学校を考える上で、最良のモデルでしょう。(私が今月中旬にELS認定カウンセラーの資格試験を受けるから、勉強がてらご紹介しているというのもありますが。。笑)

希望の語学学校を探す際に、考えるべきポイントがたくさんあります。これからご紹介するポイントの多くは、留学カウンセラーが留学希望者の方々に対して最高の語学学校を提案する際に常々意識しているポイントです。そうしたポイントをマスターした上で学校を選べば、あなたもご自身で最高の学校選びをすることが可能になってきます。


最高の語学学校を選ぶための5つの切り口■

そのポイントとは、下記の5つになります。

 ・関わる「人」
 ・勉強する「場所」
 ・学校の「質」
 ・かかる「費用」
 ・学校の「カリキュラム」

それでは、最高の語学学校選びをする際の、5つの切り口のひとつひとつを見ていきたいと思います。


関わる「」で選ぶ■

まず多くの人が大事にするのは、だれがその学校をおすすめしているか、ということかと思います。海外留学について考え始めるきっかけは、たいていの場合友人や親類など身近なだれかが留学について話しているのを聞いたのがきっかけでしょう。

私も叔父から留学を勧められたのが留学を考え始めたきっかけですし、私が日々留学カウンセリングの中で接する人の多くは、友人・知人・ネットなどでグローバルスタディの評判を聞いたという方々です。私たちは、日々周囲の人の意見から学び、影響を受けているわけです。

自分が好きな、尊敬する友人・知人が語る留学経験には、じっくり耳を傾けてみることです。実際に体験した人のリアルな情熱を存分に感じてみるのがよいです。

ただ、友人・知人の意見には弱点もあります。それは、実体験した学校の数が少ないことです。普通はせいぜい1、2校です。実際にその学校で勉強した経験は確かに貴重ですが、他の学校を知らないので極めて主観的な判断しかできません。

友人・知人の意見の弱点を補うのが、留学カウンセラーの役割です。留学カウンセラーは、メールや電話、お互いの訪問などを通して日々学校関係者と接しています。何百という数の学校を訪問した経験のある留学カウンセラーは少なくありません。(例:星野達彦氏上奥由和氏)また、担当した何百という数の留学者から現地での生活状況に関して常々フィードバックを受けています。

そのようにして、現地の学校に関して最新の情報や雰囲気を知っていますし、いろんな学校の特徴をよく把握した上で、留学希望者に対してベストと思われる学校のいくつかを提案しているのが留学カウンセラーです。

もちろん、 留学カウンセラーにも弱点はあります。留学カウンセラーのほとんどは私企業で働いており、当然留学カウンセリングによって利益を出すことが求められています。

留学エージェントによっては、留学希望者にとってのベストよりも、もっとも利益が得られる自分たちにとってのベストな学校を提案するダメ留学カウンセラーもいるでしょう。あなたの留学を全身全霊をかけて、魂をかけて本気で応援してくれるような留学カウンセラーを見つけられたら、その人の意見を大いに尊重し、信頼するとよいでしょう。

誰がその学校をおすすめしているかということに加えて、留学先の学校には誰がいるか、ということも非常に重要です。

英語があまり得意でない人や、安心して学校に通いたい人は、日本人スタッフのいる学校(例:ILSCILAC)を選ぶとよいです。特に、経験豊富であったりサポートをしっかりしてくれる日本人スタッフのいる学校がよいでしょう。また、日本人学生が多めの学校(例:PGIC)を選ぶと、不安なことは現地でいろいろ相談できますし、情報収集も楽です。(ただし、デメリットも大きいのであまりおすすめしません)

学校に通っている学生の国籍バランスも重要です。わざわざ留学したのに、同じクラスの人のほとんどが日本人だったら、留学した甲斐があまり感じられないでしょう。 自分の希望に合わせて、日本人の少ない学校(例:St.GilesEurocenterSprachcaffe)、ヨーロッパ人の多い学校、世界中からバランスよく学生が集まっている学校(例:ILACILSCカプラン)など、国籍バランスを考えて学校選びをするとよいでしょう。

また、留学先で交流することになる人は、学校内の人だけではありません。留学先の土地に住む現地人の方々との交流を意識しておくのもよいです。

大学付属の学校(例:ELSFLS)であれば、現地の大学生との交流がしやすいですし、そういったプログラムやアクティビティを設けている学校もあります。ビジネスパーソン向けの学校やコースでは、現地で活躍しているビジネスパーソンを迎えてセミナーを開いているところ(例:Malvern House)もあります。

陽気な人や、話が丁寧な人といったように、どんなタイプの人と交流を持ちたいかによって、留学先を変えるのも手です。例えばアメリカですと、サンフランシスコやロサンゼルスのある西海岸では、陽気でリラックスした人が多くなってきます。一方、東海岸では忙しくて早口で話す人が多くなってきます。

【ELSの場合:圧倒的なブランドと真面目で金持ちな学生の集まり】

ELSは50年以上の歴史があり、140カ国以上から100万人以上を受け入れてきました。そのため、口コミでELSの高い評判を聞いたことのある人は少なくないでしょう。

実際に、評判・ブランドを大事にする学校でもあります。 学校の質はどの校舎も常に高い基準を維持していますし、ELSの学校のほとんどは、中上級以上の評価の高い大学のキャンパス内にあります。

ELSは評価の高い留学エージェントとしか取引をしようとしません。ELSの良さをちゃんと伝えられる優良エージェントにこそ、紹介してもらいたいと考えているからでしょう。そのため、ELS資格試験に合格した資格カウンセラーのいる留学エージェントのみが、ELSを紹介することができる仕組みを作っています。

日本人スタッフに関しては、ELSにはまず日本人スタッフはいません。世界中に校舎はありますが、サポートを充実させるためにそれぞれの校舎の規模は小さく抑えていますし、かなり勉強させる学校でもあるので、日本語に頼らず英語で生活してほしいということなのでしょう。

ELSに通う学生は、大学進学を考えているような真面目な学生か、とにかく高い質を求める金持ち学生の2パターンのいずれかです。そのため、中国、韓国、日本といったアジアの国からの学生と、サウジアラビアなどアラブ諸国からの学生でほとんどを占めています。

ヨーロッパや中南米からの学生とも交流したい人には、もの足りないかもしれませんが、 しっかり勉強したい人にはよい学校でしょう。

大学キャンパス内に学校があるだけに、現地学生と交流できるプログラムやアクティビティが満載 な点も大きな魅力のひとつです。





勉強する「場所」で選ぶ■

語学学校を選ぶ際に、学校の立地は重要な要素です。

授業の後はいろんなことをして、いろんな刺激を受けたいという人であれば、街のダウンタウン(カプランEC)にある学校がいいでしょう。日々の生活が便利な学校がよいのであれば、ホームステイ先が徒歩圏内にあったり、ショッピングエリアが近い学校(Kings CollegesELC)がよいでしょう。

治安を重視する人は、治安のよい街にある学校(例:Wimbledon School of EnglishILAC)を選ぶでしょうし、アカデミックな雰囲気が好きで真面目に勉強したい人は、大学付属の語学学校(例:UCLA ExtensionELS)で勉強するのがよいでしょう。

また、学校そのものも大事です。古くてぼろい学校よりも、新しくて清潔でデザインがいい感じの学校ILACEC)を好むのは誰でも同じでしょう。古くてExcelに文字を1つ打ちこむ度に画面がフリーズするようなパソコンで勉強するよりも、最新のMacなりWindowsで高速で使えたりする方がよいでしょう。

これは特にフィリピンのような途上国への留学では、とりわけ大事になってきます。そのため、施設がきれいで清潔な学校(例:Philinter、CIA、CG、EV)は、圧倒的に人気が集中してきます。

また、滞在するレジデンスやホームステイ先も重要です。レジデンスが清潔だったり、新しかったり、部屋が広くて快適だったり、ホームステイ先のファミリーが親切な方が誰にとってもよいでしょう。
一般に、大都市に留学する際のホームステイ先よりも、田舎のホームステイ先の方が、親切で生活しやすいと言われます。(例:ニュージーランド、アイルランド)

【ELSの場合:大学キャンパスを存分に満喫】

ELSは大学進学に強く、校舎のほとんどが大学内にあります。ダウンタウン中心にあるような学校のようには楽しい雰囲気ではないかもしれませんが、真面目にじっくり腰をすえて勉強したい人には理想的な学校です。大学の学生寮に滞在できる校舎もたくさんあり、現地学生との交流もしやすいです。


学校の「」で選ぶ■

言うまでもないことかもしれませんが、学校を選ぶ際には授業の質は重要なポイントです。授
業の質を測るのは難しいものですが、判断材料はいくつかあります。

学校の質が、評価機関に認定されていたり、質の高い学校のみが加盟できる学校連盟に加盟しているかといったところで判断できます。イギリスではアクレディテーションUK、アメリカではACCETCEAなどがあります。質の高い学校だけが加盟している団体には、Quality EnglishIALCなどがあります。

大学進学に関しては、提携している大学などの教育機関の数が、質を測る指標になります。やはり多ければ多いほど、そこで勉強した人の英語力の高さが教育機関から信頼されていることになります。(例:ELS

質の高さなどで表彰されている学校を選ぶと、間違いはないでしょう。留学業界におけるアカデミー賞には、The Study Travel Magazine Star Awardsがあります。ここで表彰されている、あるいは最終候補に残っているような学校は、間違いのない安心して行ける学校(例:ILACELC)です。

TESOLなど、英語教授法を教えてくれるコースのある学校(例:International House SydneySt.Giles)を選ぶのもひとつの方法です。英語の教え方を教えることのできる先生がいるということは、それだけ英語を教えるレベルが高い学校であることを測るものさしになります。

英語講師の経験年数、修士号を取っている人の多さ、講師の経歴なども、公表されていることはあまりありませんが、判断基準にはなりえます。

1クラスあたりの学生数が少ない学校(例:OISECISL、フィリピン留学全般)は、それだけ一人ひとりにきめ細かい授業やサポートができてよいです。

【ELSの場合:質の高さで世界中で圧倒的な評価】

ELSの質の高さは圧倒的で、650以上の教育機関と提携していて、ELSで最高のレベルのクラスを終了すると、TOEFLのスコア不要で大学進学などができます。認定の種類や加盟団体も多く、世界的に評価されている有数の語学学校です。


かかる「費用」で選ぶ■

留学費用を抑えたいのは、超お金持ちでもない限り、だれでも同じだと思います。授業料が安めの学校(例:London Study CenterOmnicomZONI)を選んだり、大都市を避けて滞在先が安くなる地域にある学校(例:ELCIWESLI)を選んだり、そもそも物価の安い街や国を選ぶ(フィリピン、マレーシア、マルタ)のがよいでしょう。

【ELSの場合:高い!それでも選ぶか】

ELSは学費が非常に高い学校です。おそらく授業の質やブランド力を維持するために、意図的に高く設定しているのかと思います。一方で質の高さは間違いがないので、学費が高いように見えても長期的には英語力が飛躍的に向上し、留学期間を短縮して留学全体にかかる費用を落とすことはできるでしょう


学校の「カリキュラム」で選ぶ■

カリキュラムを見て学校を選ぶのも、至極もっともなことでしょう。ビジネスパーソン向けの学校(例:London School of EnglishNESEOISE)に行きたい人が、ジュニア・子供向けのコース(例:ECCISL、大人向けコースも評価高い)を探したりはしないでしょう。自分がもっとも求めるものが手に入るようなコースを見つけることが大切です。

授業の1コマあたりの時間で学校を絞り込むこともできます。例えば、フィリピン留学では1コマ90分くらいの学校(例:CPILSEV)はたくさんありますが、日本人であれば50分くらいの学校(例:PhilinterCIACG)の方がちょうどよいでしょう。

授業の総時間も考慮してよいでしょう。1日あたり6時間くらい授業を取りたいのであれば、スーパーインテンシブコースなどがある、それだけ勉強のできる学校(例:Kings CollegesILAC、フィリピン留学全般)を選ぶことになります。授業の開始時間が午前開始がよい人もいれば、午後のみの人もいるでしょう。また、授業が午前中に終わる学校・コースがよい人や、1日中勉強したい人もいるでしょう。

履修できるコース内容も考慮の対象です。例えば、1日中ビジネス英語を勉強(例:Malvern House)したい人は、午前は一般英語の勉強で、午後だけビジネス英語を勉強できる学校を選ばないでしょう。凝っためずらしいタイプのコースを希望する人は、コース種類の多い学校(例:Anglo-ContinentalRennert BilingualKings Colleges)に行くことが多くなりますし、いろんなコースを試したい人は、コースの種類が多くてコース変更がしやすい学校(例:ILSCILAC)にするでしょう。

学生のレベル分けも考慮してよいです。きめ細かいケアを求める人は、レベル分けが厳格で細かい学校(例:ILACELS)を選ぶでしょう。その方がより自分と英語力が近い人と勉強でき、レベルの向上がより頻繁になることでモチベーションアップにつながります。

条件付き入学制度がしっかりしている学校(例:ELSFLS)など、留学の目的を達成しやすい学校を選ぶのもよいです。

世界中を飛び回りながら勉強したい人は、学校間の移動がしやすい学校を選ぶとよいでしょう。(例:ILSCWorldwide School of English)学校間の移動手数料のない学校や、移動の際に航空券を無料で手配してくれるような学校もあります。

【ELSの場合:圧倒的な基準で確立されカリキュラム

ELSでは、基本的にどこの校舎であれ、同じようなカリキュラム(特に大学進学向けカリキュラム)で教育が提供されています。12段階のレベル分けも同じですし、授業時間や使用する教材、学習手法、学校施設、その他いろんな点で統一されています。

ELSの厳格なカリキュラムにより学び、最高レベルのクラスを修了した暁には、世界650以上の教育機関への、英語試験免除が約束されています。条件付き入学の制度も確立されており、確実に大学進学の目的を達成しやすい道のりが用意されています。


観るべきポイントが多すぎて、逆に学校を選べない!?■

ここまで、留学先として理想の学校を選ぶ際に、観ていくべきポイントを挙げてきました。ここまで来て、さあ選ぼうとなってすぐに選べる人は、必ずしも多くないでしょう。観るべきポイントが多すぎるからです。どうしたら、申し込む学校を具体的に1、2校に絞れるのでしょうか。


自分に合った最高の学校を選ぶために必要な4つの手順■

自分にとって最高の学校を選ぶためには、これからご紹介する4つを実行していくことがもっとも近道でしょう。それは、仮説→検証→改善→実行の4つです。

①仮説:自分で興味のある学校の候補をいくつか挙げてみる
この学校は絶対に行きたい!と感じられるような学校に、探し始めてからすぐに出会えることはなかなかないでしょう。ほとんどの人は、調べ始めた当初は、いろんな学校の概要を見たところでピンと来ないと思います。

でも、何度か学校を見ていくうちに、この学校は自分にはないな、この学校はもしかしたら自分に合うかもしれないな、といった感覚が芽生えてくるでしょう。漠然としたままでも構わないので、よさそうな学校をいくつかピックアップしてみましょう。自分の頭でまず考えてみるというステップが大事です。

おすすめなのは、雑誌「留学ジャーナル」が紹介している学校から絞り込んでいくことです。雑誌「留学ジャーナル」を出版している会社、留学ジャーナルは、日本の留学業界を作り上げてきた老舗の留学エージェントです。圧倒的な実績があり、留学ジャーナルが取り扱っている学校は、まず間違いがありません。3ヶ月に一度発行されており、内容も定期的に更新されています。

②検証:興味を持った学校が本当に自分に合っているのか、誰かに相談してみる
興味を持った学校がいくつかピックアップできましたが、それだけでは自分にとって最高の学校が選べるとは限りません。候補となっている学校の中で最高の学校を選べるとも限りませんし、そもそも候補になっている学校の中に、自分にとってのベストな学校があるとも限らないのです。

そこで、気になる留学や語学学校のことをよく知っている人に相談してみましょう。特に、留学についてのプロである留学カウンセラーに、しかも複数の留学エージェントを訪ねて相談してみるのがよいでしょう。留学カウンセラーの多くは非常に豊富な知識や経験があるので、ネットや雑誌では知ることができない、いろんなことが聞けるはずです。

③改善:自分が立てた仮説を修正する
留学エージェントからさまざまな情報を仕入れたので、今度は当初立てた仮説を修正していきます。 いくつかの視点から留学先を考えることができたので、当初の仮説を立てた当時からは想像もつかないほどに、より精緻で自分でも納得のいくプランが立てられるでしょう。

④実行:決断し学校を決める
最高の学校を決めて留学プランが出来上がったところで、後は申し込んで必要手続きを踏んでいざ飛び立つ!だけです。留学のような人生に少なからず影響を与える決断は、だらだら先延ばしにしないで、最後にはさくっと思い切りよく決めてしまうことが大切です。

決断の早さが人生の質を決める。私はそう信じています。

世界には無数の語学学校があるので、ちんたらしていると語学学校を探している間に人生が終わってしまいます。せっかく与えられた人生なのですから、理想の語学留学先なんてさっさと決めてしまって、1度しかない人生を、最高の充実感でもってすがすがしく楽しんで終えたいものですね。


まとめ■

世界には無数の語学学校があり、関わる「人」、勉強する「場所」、学校の「質」、かかる「費用」、そして学校の「カリキュラム」を考慮しながら選ぶことで、気になる学校を絞り込むことができます。学校の候補が絞り込めたら(仮説)、詳しい人に相談して(検証)、留学プランをよりよいものに仕上げ(改善)、最終的に通う学校を決めてさわやかに飛び立つ(実行)ことで、語学留学という新しい世界への第一歩を胸を張って歩み始めることができます。

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2012年11月30日金曜日

「留学したいけどお金がない」そんな悩みをぶち破って未来を切り開く9つの知識と方法

留学したいんだけどお金がなくて諦めている人、または留学したかったけど諦めたことのある人は、少なくないのではないでしょうか。

 私も、経営者をしている親類に初めて留学費用の見積もりを出したときは、唖然とされた経験があります。普通のアメリカの州立4年制大学を卒業するプランだったのですが、約1500万円しましたから。。。


前回のブログで、世界一と日本一の間にあるギャップと、留学がどのようにそのギャップを埋めて自らと社会を改善できるかをお伝えしました。最高の成長と最高の社会貢献をするには、世界一に関して情報収集するなり、海外留学を通して世界一から学んでいくことが必要だということが、少しでもお伝えできたかと思います。

今回のブログから、前々回にご紹介した「留学しない9大理由」の理由1つ1つが、なぜいつも正しいわけではないのかをご説明していこうと思います。(ただ、必ずしも9大理由を順番に、連続して取り上げるとは限りません。)まずは「留学はお金がかかる」についてです。

海外留学というと、ハーバードやスタンフォードあたりは学費がベラボーに高いとか、MBAの学費は半端ないなどといったイメージをお持ちの方が多いかもしれません。確かに、その大方その通りでもありますし、社会的に影響力のある人がそういった大学・大学院を出ていて、知らず知らずのうちにそうしたハイランク・ハイコストの留学スタイルが多いように感じているかもしれません。


まずは現状を把握しよう:日本における高等教育の費用について

実際のところはどうなのでしょうか。
 海外留学が高いか安いかは、日本国内での高等教育と比較して相対的に決まるものと思います。そのため、まずは日本における高等教育が、どの程度高いのかを把握します。

 日本の国立大学は、年に50万円強で、私立大学は100万円強ということが一般的なのは、特に異論がないと思います。また、日本では私立大学の数の方が圧倒的に多く、大学生の大半は私立大学に通っていることも、大きな異論はないでしょう。

  BUSINESS INSIDERの主要15カ国における大学費用比較記事によると、日本の大学費用はメキシコに次いで2番目に高い、手が届きにくいということになっています。また、他の主要国と比べて日本の大学は世界のトップ100の中に2大学のみランクインしており、世界的な評価のある大学は確かにありますが、数としては少ないこともよくわかる記事です。

 また、OECDによる調査で、日本の教育では他の国と比較して奨学金や教育ローンの給付率が突出して低いことがわかります。高等教育の利用しやすさは、授業料だけでなく授業料の支払いがどの程度工面しやすいかも考慮して判断する必要があります。日本の高等教育は、必ずしも多くの人にとって利用しやすいものではないようです。

 ただ、それだけではありません。授業費だけでなく、大学在学中に必要な生活費も高等教育の利用しやすさを考える際に大きな要素になります。

Mercerの調査によると、世界でもっとも生活費の高い都市トップ10のうち、東京(1位)、大阪(3位)、名古屋(10位)と、日本の都市が3つ入っています。ご存知の通り、この3つは日本の中でも大学の数が多い3大都市です。日本の大学生の大半は、高い授業料とともに、高い生活費を払っていることがうかがい知れます。


高い授業料+高い生活費⇒高い高等教育■

これまでご紹介した調査を見る限り、日本の高等教育は高いようです。逆に言うと、それだけ海外の高等教育は安いということです。「留学したいけどお金がない」という人は、むしろ海外の大学に進学すべきなのです。


国内の学生用授業料と、留学生用授業料の違いは?■

ちょっと待って!国内の学生と、留学生とでは、大学での授業料は違うんじゃないの?と疑問に思われる人もいるかと思います。確かに、国立大学であれば国内からの学生が優先されることが多いので、税金を払っていない留学生には多額の授業料を課す国もあります。 アメリカやイギリスなど、英語を母国語とする国はどこもそうです。

ただ、私立大学は国内・州内の学生を優先する理由がないので、留学生であっても学費は同じです。アメリカには私立大学がたくさんありますが、そうした大学に通うアメリカ人学生は、留学生と同じ授業料を払っています。

ハーバードやスタンフォードを見て、アメリカの私立大学は州立よりも学費が高いのではないか、と考えている人もいるかもしれません。

しかし、アメリカの大学は基本的に評価の高い大学ほど学費が高いので、州立大学であろうと私立大学であろうと、同じランクであれば留学生にとっての費用はほとんど変わりません

UCLAUCBの州外生に対する学費は、ハーバードやスタンフォードと変わりません。むしろ、私立大学の方が奨学金や教育ローンといった形で学生に戻ってくる金額も大きいので、私立の方が手が届きやすいことも多いでしょう。

また、EU加盟国では、EU圏内から来た学生は国内学生同様の学費が適用され、EU圏外から来た留学生には、より高い学費を課すこともあります。ただし例外もたくさんありますので、これからその点についてもご紹介していきます。


海外留学は費用が高い?「バカの壁」をぶち壊す9つの海外留学実現法■

 それでは、海外留学を費用面から可能にする9つの方法をご紹介します。

①無料または格安の国を選ぶ
②無料または格安の学校を選ぶ
③物価の安い都市を選ぶ
④留学付随費用を抑える
⑤留学期間を短くする
⑥誰かに留学費用を払ってもらう
⑦現地で稼ぐ&日本で稼ぐ
⑧バーチャル留学を活用する
⑨あらゆる裏技を使う


①無料または格安の国を選ぶ■

世界には、高等教育を原則無料にしている国がいくつもあります。下記は、日本人にとって無料または格安の国の例です。

無料に等しい国ーフィンランド、ノルウェー、アイスランド、フランス、ドイツ

格安の国ーギリシア、ドイツ、オーストリア、イタリア、スペイン、インド、中国

日本より安い国ー台湾、韓国、マレーシア、タイ、その他世界のほとんどの国々

日本の国公立大学の授業料と、ほかの国の一般的な大学授業料を比較しています。日本の大学費用が世界No.1を争うくらいなので、留学先がどこであれ、授業料はほとんどの場合安くなってきます。留学生用の授業料だけ要確認です。

世界の名門大学の費用一覧をまとめましたのでご確認ください。名門大学の費用のホントがわかります。ありえないくらいに高い大学から、格安の大学や無料の大学、生活費までがっつり支給してくれる大学まで、実はいろんな名門大学があります。

英語で授業を受けたいのでしたら、世界中にある英語で卒業できるコースに入ればよいです。ほとんどの日本人は、非ネイティブの国であろうと、現地の若者・学生の多くが英語をネイティブ並みに使えることに驚くはずです。

また、語学留学では、アメリカ、イギリス、オーストラリアといった高い国を選ぶよりも、カナダ、ニュージーランド、アイルランドといった国の方が留学を節約できます。

さらに、近年爆発的に広まっているフィリピン留学では、マンツーマン授業中心で授業時間も非常に長く、先進国英語圏への留学と比べて費用が半分程度に抑えられます

フィリピン留学については、こちらにまとめ記事を書いています。

マレーシア留学では、アメリカなどと同様にグループ授業が中心ですが、フィリピン留学同様に費用が半分に抑えられること、学生が割りと多国籍であること、食事が合いやすいこと、首都クアラルンプールあたりは先進国諸都市と同じように便利であること、治安もよいことなどから、人気が高まっています。

マレーシアの語学学校は、海外の大学進学準備向けの授業が主体なので、アカデミック英語を鍛えたい人におすすめです。マレーシアの学生は海外大学に進学する意識が強く、マレーシア国内にもイギリスやオーストラリアなど先進国にある有名・名門大学のマレーシアキャンパスが多数あるためです。

マレーシア留学については、こちらにまとめ記事を書いています。

インド留学では、現地のインド人学生とも一緒になって、欧米留学の半額程度でグループ英語レッスンを受けられます。インドという巨大な人口・市場を抱える国に留学することで、後の人生の充実度に大きくレバレッジを効かせられるでしょう。インターンシップやボランティアが盛んなため英語+アルファの経験も積みやすいです。英語だけでなく、5億人が公用語としているヒンディー語も学べます。

インド留学のネックは、フィリピンやマレーシアよりは渡航費用が高くなること、渡航前のビザ取得が必要であること、衛生面で不安があること等がありますが、おそらく世界のどの国よりも世界観が変わる経験をすることができるでしょう。

フィリピン留学のブーム以前から注目を浴びていたフィジー留学では、南国の島で格安で英語を学べます。ただ、教育や滞在先の質に難があり、フィリピン留学のようにマンツーマンレッスン主体でもないことから、人気は下火となっています。

ヨーロッパでは、地中海の真ん中で、イタリアから近いマルタが、ヨーロッパの中では格安で日本人にとってのフィリピン留学のような人気を博しています。実際にプログラム費用はフィリピン留学とほぼ同じです。勉強しながらゆったりと余暇をエンジョイしたい人に向いています。

中国語の学習では、中国や台湾で学習することができますが、費用的には英語学習のフィリピン留学よりも安く勉強することができます。授業量は基本的に少なめですが、英語だけではない武器として中国語を学びたいと考えている人は、中国語留学を積極的に考えてみるとよいでしょう。

フランス語を学ぶ留学をしたい人は、フランスに行くよりもモロッコなどフランス語が公用語となっている国を選ぶと、留学費用が節約できます。

さらに、フランスの大学は学費がほとんど無料であることから、フランス語はある程度日本で学んでおき、正規の学生としてフランスの大学に在学しながら、留学生向けのフランス語の授業などを受講することも可能です。

フランスに大学留学をする場合は、留学生でもフランスの国民保険に加入することが必須のため、通常留学生にとって多額の費用がかかる留学保険に加入する必要がなくなり、経済的な負担が非常に軽くなります。また、学割が効く、留学生でも住宅補助が出て滞在費が安く済む、といった利点があります。さらにはアメリカと違い、許可を得て学外でバイトすることもできます。

英語とフランス語のどちらで学ぶにしても、これ以上ないくらい条件のよいフランス大学留学を、ぜひ検討してみてください。

英語よりも安く学びやすいのは、アラビア語もそうです。アラビア語を公用語としている国の多くは発展途上国ですので、授業費・生活費が抑えられます。留学先としてはエジプトあたりが人気です。話者人口が激増し、今後ますます重要な言語となってくるアラビア語を、今のうちに格安でマスターしておくとよいでしょう。

スペインや南米を中心にネイティブ人口の大きいスペイン語も同様に、格安留学を実現可能です。スペインやアルゼンチンよりも、グアテマラあたりの方が費用が格段に落ちてきます。1日中マンツーマン授業を受けても安く、費用的にはちょうどフィリピン英語留学レベルです。ただ、治安に関してはフィリピンよりもさらに不安なので、リスクを恐れないタフな人ならぜひ挑戦してみましょう。


②無料または格安の学校を選ぶ■

留学生が勉強できる無料または格安の学校もあったりします。

アメリカの大学ではBerea CollegeCooper UnionCurtis Institute of Musicが授業が無料の名門大学です。

その他にも、アメリカには様々な大学があり、費用もばらばらです。アメリカのトップ650大学のランキングを各大学の費用と一緒にまとめましたので、ブログ記事「アメリカ大学ランキングの名門一流大学トップ650へようこそ!研究型大学、リベラルアーツカレッジ、学士課程大学、専門単科大学をまとめて1つにランキングするForbes米国大学ランキングを徹底紹介!」をご覧ください。

また、留学生を増やしたいと考えている大学が、個別に留学生向けの奨学金を出していることがあります。こうした大学は、韓国や台湾など世界に意識が行っている国に多いです。

古典的で確実に学費を下げる方法として使われてきたものには、アメリカ留学の場合、現地の州立コミュニティカレッジ(短大のようなもの)で単位を取った後、州立4年制大学に編入するという方法があります。コミュニティカレッジは4年制大学よりも学費が安い、よい成績が取りやすい、だれでも入学できるといったメリットがあります。
 
また、日本国内で海外留学と似たような条件で勉強(仮に国内留学)するというものがあります。

秋田県には全授業が英語で行なわれ、1年間の留学が卒業要件になっている国際教養大学があり、日本中の注目の的になっています。提携大学への留学費用は、国立大学に払う費用だけでよいため、格安な留学を実現できます。入学難易度もすでに旧帝大レベルなようです。

MBAプログラムでは一橋大学MBA筑波大学MBAは、MBAでありながら、良質なプログラムを低価格でかつ英語で提供しています。どれも国立大学法人なので、学費は私立大学よりもはるかに安いです。

格安の語学学校(格安校)としては、ニューヨークであればZONIBluedata、ロサンゼルスであればPOLYLanguage System Internationalなどがあり、現地の一般的な語学学校の半分近い授業料で勉強できます。

アメリカに限らずこうした格安校は各国にあります。授業の質はなんでもいいから、とりあえず長く留学したいという人は考えてみてもいいかもしれませんが、いつでもつぶれそうな学校だったり、学生ビザが発行できない学校だったりする可能性も否定できませんので、胡散臭い学校でないか慎重にご検討・判断ください。

アメリカなど移民の多い先進国では、英語が苦手な移民向けにコミュニティスクールなど、現地人が英語を教えてくれるコミュニティがあります。そういった集まりでは、基本的に無料で英語を教えてくれますので、学生ビザや観光ビザ、ワーキングホリデービザを持った上で、あるいはビザ無しステータスで滞在可能な国で滞在しながら、コミュニティにお邪魔して英語を学ぶことができます。

ただ、もちろんボランティアや地方自治体による支援によってやってくれているだけで、質の高い授業などはあまり期待できないので、あくまで社会勉強の一部で英語を学べると捉えたほうがよいでしょう。

キャンペーン中でプロモーション価格での費用で留学できる学校が、実はたくさんあります。留学プログラム費用の数%~数十%分をディスカウントしてくれるというものです。

常にキャンペーン価格を設定している不人気校は要注意ですが、人気校でもキャンペーン展開することがありますので大きなチャンスとなります。語学学校だけでなく、普通の大学でも奨学金という形でプロモーション価格を設定することがあります。

気になる人は留学エージェントに問い合わせをしてみたり、留学説明会や留学フェアに積極的に参加し、情報収集するとよいでしょう。


③物価の安い都市を選ぶ■

滞在費を抑えるため、物価の安い都市を選ぶのも手です。 アメリカではニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコ、フロリダあたりの都市(海沿い)を外すことです。逆にシカゴやカナダのトロントあたりは大都市であっても生活費を落とせます。イギリスではロンドン、オックスフォード、ケンブリッジを外します。

 基本的に小都市であれば滞在費は安くなりますので、大都市にこだわらない、大都市は旅行程度でいいという人は物価の安い小都市にある大学や語学学校を選ぶべきでしょう。

また、言うまでもないことかもしれませんが、発展途上国の大都市は、大都市であっても物価が格安です。小都市に至ってはなおさらそうです。


④留学付随費用を抑える■

 留学に関連する出費を減らす方法はたくさんあります。

例えば、航空券はANAJALのような普通の航空会社ではなく、ジェットスターライアンエアーのような格安航空券を選んだ方が、費用は大きく落とせます。

ホームステイや学生アパート、学生寮、シェアハウスなどで相部屋に滞在することで、滞在費を減らすことができます。フィリピン留学では、5人部屋くらいまで選べる学校もあります。

留学の際には、手続き代行料が無料の留学エージェントを利用する手もあります。留学をする際に語学学校や大学への申し込みを無料で代行してくれます。語学留学ではグローバルスタディグローバルパートナーズなど、イギリス大学留学ではbeoがあります。

留学エージェントを介さず、直接語学学校に申し込むと留学費用を落とせるのではないかと考える人がいるかと思います。ですが、まともな語学学校は留学エージェントとの関係を重視しますので、留学エージェントに問い合わせてくださいと言われるだけです。

また、仮に語学学校に直接申し込めたとしても、いまいちな滞在先を設定されるなど対応が後回しにされますし、留学エージェントに流れるはずのコミッション代金が語学学校の懐にそのまま残るだけで留学費用は安くなりません。さらに手続きも余計に面倒だったりと、留学希望者にほとんど何のメリットもありません。

直接語学学校に申し込むのは、どうしても信用できるエージェントにめぐり合えなかった場合や、エージェント担当者と馬が合わなかった場合だけにしましょう。

先ほどお伝えしたフィリピン留学によって、英語力を短期間で集中して伸ばし、大学留学期間などを短くして留学全体にかかる費用を落とすこともできます。 

留学する語学学校や大学を選ぶ際に、正しい情報に沿って学校選定・留学準備することは、長期的に見て大きく費用を節約することにつながります。

留学エージェントを上手に利用するのもよいですし、Yahoo!の知恵袋や口コミサイトでの情報収集をすることで、可能な限りベストなプランを練りましょう。

口コミサイトでは、『フィリピン「超」格安英語留学』『日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く。』著者の太田秀基氏が立ち上げたSchoolWithを参考にされるとよいでしょう。口コミは主観が大きく混じるので、あくまで軽い参考程度の利用でしょうが、学校のイメージは膨らみます。

海外留学での滞在先は、ホームステイや学生寮ではなく、現地でアパートや家を見つけてシェア(アパートシェア、ハウスシェア)すると滞在費を大きく落とすことも可能です。私は1ヶ月150USドルで友人の部屋の押入れに住んでいたこともありますし、ある日本人女性の友人は、1ヶ月130USドルで、男女混合のハウスシェアでリビングで寝泊りしていました。

こうしたシェアハウスは、実は日本にも増えてきています。もとは日本に滞在する外国人向けのサービスとしてスタートしたのですが、今では国際交流したい日本人、海外から日本に戻ってきた日本人なども滞在するようになってきています。

シェアハウス(またはゲストハウス)では、日本に住む日本人と外国人が一緒に家をシェアし、英語や日本語でコミュニケーションをとります。英語を使いたい日本人や日本人の友達を作りたい外国人が住みますので、そうした交流が好きな人にはたまらないでしょう。無料で英会話を提供しているシェアハウスも少なくありません。

ハウスシェアすることで、日本にいるうちから英語力を高め、擬似留学体験をし、家賃をシェアすることになるため1人暮らしだった人は生活費を抑えることができます。結果的に、スムーズに本当の留学を開始できますし、全体の留学期間・費用を抑えることができます。

国際交流メインのシェアハウスサービスを提供している会社はいくつもありますので、探してみてください。

また、あなたが大学生だったり、大学進学を検討している高校生でしたら、ぜひ寮内留学を検討されるとよいでしょう。大学寮の中で、海外から来た留学生と一緒に住むというもので、近年急激に広まってきています。

早大出身でユニクロを運営するファーストリテイリングの柳井正会長が、早稲田大学の国際学生寮に3億円を寄付しています。近い将来、海外留学と国内での大学在学の間には垣根がなくなることでしょう。


⑤留学期間を短くする■

留学生活を密度の濃いものにし、留学期間を最短に抑えるのも手です。

日本の大学は基本的に1年単位ですが、欧米では基本的に学期単位で授業が開講されています。入学時期も学期毎にありますし、授業料の支払いも学期単位です。卒業に必要な単位さえ取得してしまえば、どの学期で卒業することもできます。中には4学期制の大学もあったりします。

語学学校では、毎週月曜に入学でき、毎週授業を終了できるコースを持っているところがほとんどです。

こうしたシステムを生かして、海外留学先ではみっちり勉強し、1学期あたりで取る単位を増やし、語学学校では英語漬けの生活を送って、目標とする卒業なり英語力をさっさと達成して帰国するのが鉄則です。

また、英語力や学力に自信のある海外大学生は、在籍大学の単位履修を限界MAXまで取り、さらに近くにある別の大学の授業や、どこかの大学のオンライン授業を履修して自分の在籍大学に単位を移行すれば、1学期あたりに取れる単位数を増やすことができます。

 この方法を取れば、本来在籍大学では1学期21単位までの履修制限を越えて、1学期24単位や27単位を取ることも可能です。また、在籍大学でタイミングよく開講されない授業を、他の大学で一足先に履修できる可能性もあり、まずこの授業を終えないとこの授業は取れない、というようなPrerequisiteの多い専攻で勉強している場合は、特に助かります。

チャレンジングですが、卒業時期はそれだけ早くなります。

履修期間が短い国や大学を選ぶことも選択肢の1つです。アメリカやカナダの大学では、基本履修期間は4年ですが、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどは3年と、1年早く卒業できます。

大学院レベルでは、アメリカや大学院では2年制が普通ですが、ヨーロッパでは通常1年制です。期間も費用も半分になりますが、しっかり大学院修了の評価がされます。

また、留学生活を密度の濃いものにすることに加えて、留学前から日本でできることは日本にいるうちにしてしまうことで、実際の留学期間を短くすることもできます。特に英語学習は、日本でもできることは数多くあります。

日本でもフィリピン人先生からオンライン英会話の授業(25分の1レッスンあたり100円くらいから)を受けられますし、日本人が集まって英会話をするクラブ・サークル(通常1回500~1000円で参加可能)が、首都圏を中心に毎日のように開催されています。

日本語を教える分英語を教えてもらえる言語交換をしたい人や、ペンパルとしてお互いの言語でメール交換したい人もたくさんいます。いつでも英会話できる英会話カフェもたくさんあれば、英語での国際交流パーティもあちこちで開催されています。

英語を読む勉強がしたい人は、すでに当たり前かとは思いますが、世界中の英語サイトを読めばいくらでも勉強できます。

だらだら留学期間を延ばして莫大な資金を浪費するよりも、さっさと目標達成してさわやかに日本に戻ってきましょう。


■⑥誰かに留学費用を払ってもらう■

海外留学費用が多少高くても、将来的なリターンを考えて家族や親類から一部または全額を払ってもらったり、借りたりすることができます。日本の学校に行くために、私たちがいつもしていることですね。 この方法では借りる場合であっても、利子はないか、あっても低く抑えることができます。

 各国政府や大学などから、返済不要の奨学金や将来返還することになる教育ローンを受ける方法もあります。世界中の国が国費留学で留学生の送り出しや受け入れを行っていますし、多くの大学も同様です。

政府や公的機関による奨学金は、日本学生支援機構(JASSO)のサイトで見つけることができます。国や募集内容により政府が負担する費用は異なりますが、全額負担の奨学金も少なくないため、お金はないが本気で留学を実現したい人にはトライしてみる価値はあるでしょう。

奨学金を出す理由は、個人的な経済的困難だったり、成績優秀だったり、国際交流の目的だったりとさまざまです。アメリカやイギリスなど、世界の名門大学(特に私立の大学)は、名門であるほど卒業生からのサポート・寄付が手厚いので、受けられる奨学金の金額も大きく、種類も豊富になってきます。

特に近年、文部科学省の方針によりJASSOからの貸与型奨学金の規模が大幅に拡大されています。中途半端に諦めるぐらいなら、JASSOから借りて留学を実現しましょう。借りたら後で倍返しすればよいのです。

JASSOの奨学金は返済が必要ですが、文部科学省が2014年3月に突如発表した返済不要の奨学金留学プログラム「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」では、 2014年度は300人、2015年度以降少なくとも2020年までは年間1000人に対し、月額12~20万円、授業料最高30万円、往復航空券10~20万円を支給する予定です。

2014年度は以下のコースを募集していますが、来年度以降はコースの種類が拡充される予定です。

自然科学系、複合・融合系人材コース:150名
新興国コース:60名
世界トップレベル大学等コース:60名
多様人材コース:30名

この奨学金は企業から集めた寄付金によって成り立っているため、企業が欲しいと考えている人材を育成することが目的となっています。そのため、英語学習に加えて実践的な学び・現地での貢献をする計画のある人材を求めています。

以下が、この文部科学省が進める留学Japanの応援歌です。(AKB48の「トビタテ!フォーチュンクッキー」



国によって奨学金の手厚さには差がありますが、例えばアメリカでは無数の奨学金(当然返済不要のもの)が学生に対して支給されています。アメリカの大学での奨学金の充実度は、奨学金そのものが珍しい日本の大学とはまったく比較になりません。

数としては減りますが、留学生が応募できる奨学金もたくさんあり、1つあたり数百ドルから数千ドルが支給されます。複数応募することも自由ですし、成績に限らず応募者のいろんな側面が総合的に評価されて合否が決定されます。

まぐれで合格することも少なくないため、私のルームメイトの1人(日本人、成績はGPA3.0前後)は片っ端から応募し、毎学期授業料の大半をカバーする奨学金を受給し、株式投資に加えて収入源のひとつとしていました。

 日本では、ユニクロが10人にアメリカ留学の奨学金を出しています。東京大学も学生に海外活動奨励金を出しています。日本学生支援機構(JASSO)は、短期留学も含めて近年奨学金貸与を急速に拡充しています。

ALLEXでは、日本語を教えることと引き換えに、大学・大学院留学にかかる授業費、寮費、食費の全額免除を受けて留学することができます。

米国大学スカラーシップ協会が運営する「アメリカ大学奨学金プログラム」では、教育に重点を置いたアメリカのリベラル・アーツ・カレッジを中心とする大学に、授業費、寮費、食費の半分程度を奨学金として受けて留学することができます。奨学金の返済義務はありません。

この奨学金プログラムの日本総代理店は大手留学エージェントのグローバルスタディが請け負っています。詳細を知りたい場合はグローバルスタディに問い合わせましょう。

一般財団法人海外留学推進協会が現在、返済不要の奨学金で授業料、寮費、食費の約半分が免除されるアメリカの優良大学3校を紹介しています。

海外留学推進協会は、アメリカ中の大学や、世界の中でも評価・実績を誇る一部の留学エージェントのみが認証を受けるAIRCに、日本のエージェントとして唯一の認証を受けています。そのため、その信頼性は日本国内でも最高クラスです。

この2大学への奨学金支給を受ける際に、手続き費用などは一切かからず、TOEFL IBTで61点あれば入学が可能なため、日本の大学からの1年間休学留学ともっとも合い性がよいでしょう。この2大学への留学に限らず、海外留学推進協会のすべての提携大学に無料の手続きサポートをしていますので、費用&時間ともに大変な節約ができます。

また、大学の学部レベルではほとんどありませんが、大学院レベルでは、研究や教育でのアシスタントシップと引き換えに、奨学金などなんらかの方法で学費や生活費が支払われることが多くなってきます。特に大学院や教授への資金援助が豊富な場合などにより博士課程では学費や生活費の大半、あるいは全額がまかなわれるのは普通(特に理系分野やビジネス系分野)のことです。むしろお釣りがくる可能性もあります。

留学先を見つけるために、積極的に留学説明会や留学フェアに参加すると、手続き費用などの留学費用割引クーポンをもらえることがあります。5,000~10,000円といったお小遣い程度のディスカウントが中心ですが、もらえたらラッキーでしょう。

これは日本の大学生にとっておなじみでしょうが、日本の大学の交換留学プログラムを使って留学する方法ももちろんあります。留学先の正規費用を払うパターンもあれば、在籍している日本の大学の授業料で留学先の大学で勉強できるパターンもあります。

特に、国公立大学の学生で国公立大学の費用で交換留学できる場合は、通常の留学よりもはるかに安く留学できている可能性もあります。

通常の交換留学は、日本の大学に留学したい人が相手先の大学にいる場合に限って成り立つものです。日本の大学に交換留学したい人が少ないため、こうした形の交換留学は形骸化していることが多いのですが、チャレンジしてみるのもよいでしょう。試験に落ちたら他の留学形態を検討すればよいのですから。

このように、探してみればお金を払ってでも私たちの海外留学を支援したい組織はいくらでもあるのです。


⑦現地で稼ぐ&日本で稼ぐ■

留学先で何らかの方法で資金を稼ぐ方法もあります。

学校内で学生担当スタッフ、レストランのウェイター、図書館スタッフ、学生寮スタッフ(寮長、アメリカではRAと呼ばれる)、大学教授のアシスタントなどとして働くこともできます。アメリカでウェイターをすると、お客さんからもらえるチップの一部がプラスアルファで手に入るので、時給としては悪くないこともあります。

ただ、教授のアシスタントを除くと、留学生が働けるような仕事は最低賃金すれすれの低収入であることが多いので、大きな収入源にできることがまずありません。また、海外の大学で勉強していると学業との両立が大変になり注意が必要です。

ワーホリビザで、オーストラリアやカナダで働くのも検討してよいでしょう。特にオーストラリアでは最低賃金が日本の倍程度と高く、仕事さえ見つかれば日本のバイトとは比較にならないほど稼げます。

オーストラリアのホテル有給インターンシッププログラムでは、オーストラリア内の大都市やリゾート地にある高級ホテルにて、有給のインターンシップをします。

時給が高い(17~19AUドル)だけでなく、社員寮が支給されたり食事が格安で食べられたりするなどの利点があります。オフシーズンには1日4時間程度と勤務時間が短いこともあり、その場合には他にも1~2つ程度プラスで仕事を掛け持ちする学生もいます。

英語を鍛える、職務経験を積める、お金も貯まるということで、これも非常に人気のあるプログラムです。

似たようなホテルインターンシップは、タイのプーケットやインドネシアのバリなどにもあります。ただ、有給でない場合がほとんどですし、英語圏でないために英語力を鍛えるのにはあまり役に立ちません。英語以外の目的で行くには学ぶことも多いでしょう。

語学学校のスタッフとして働くという手段もあります。フルタイムの正社員スタッフとなると、もはや留学ではなく大変ですが、学校の学生スタッフという形の募集では日本人学生のいるフィリピンの多くの学校で行われています。

待遇としては、午前中の授業や滞在先の確保、毎日の食事などが無料あるいは格安で提供されることを条件に、午後学生スタッフとして働くというものです。留学でありながらなおかつ仕事経験が積め、お金もほとんどかからないため、非常におすすめです。

留学エージェントや留学雑誌で、語学学校のモニターを募集していることがあります。特定の学校に一定期間留学し、現地生活に関するレポートや写真を提出することで無料あるいは格安で留学できるというものです。

留学する学校や期間が決められているため自由度は低いのですが、中には航空券や授業料、滞在費、食費まですべて無料となることもあるため、運がよければとても条件のよいモニター募集が見つかるかもしれません。

投資で収益を上げるという方法が、案外リターンの大きい方法としておすすめかもしれません。ネットにつながっているだけで、世界のどこでもフラットな世界で株式投資、FXなどができ、コツさえつかんでいればバイトなんかよりもはるかに大きな収入源になり得ます。ただ、ちゃんとしたやり方をデキる人から学んでおくことが鍵ですね。

海外の高等教育機関に留学中、夏の3ヶ月程度は夏休みになり、この間に日本に帰ってバイトなどをして学資を稼ぐことができます。日本で働くわけで、働ける仕事の種類も増え、時給も上がりますので、留学先でバイトをするよりは学資の足しにはなるでしょう。

ただ、日本と留学先を往復する際の航空券代がばかにならず、バイトで貯めたお金が少なからず飛んでしまうので、日本で働いたところであまり足しになりません。

バイトは、むしろ人生経験としてすることにし、学資の足しにならないことを前提に留学費用を工面するのが懸命でしょう。それは株式やFXなどの投資であっても大きく変わりません。


⑧バーチャル留学を活用する■

現代はテクノロジーが発展した時代ですので、海外留学を疑似体験することができます。

オンライン授業を受けて単位を集め、卒業できるオンラインコースが、今では世界中で提供されています。一定期間現地の大学で授業を受ける必要があることもありますが、基本的にはオンライン上の学習ですべて完結するので、学生ビザも必要なく日本で勉強し、日本で卒業・修了することができます。

※授業が行なわれる時間が、日本に住む人にとっては都合がよくないこともあるので、そこだけ注意ですね。

特に、アメリカ・イギリスでは無数にあります。アメリカではKaplan UniversityやUniversity of Phoenixが有名どころで、最近では歴史ある大学のほとんどが何かしらのオンラインコースを提供しています。イギリスでは、イギリス版の放送大学であるOpen Universityが有名です。

学位取得を求めないのであれば、もはや学費を払う必要もなく、世界最高の先生から世界最高の教育を受けることができます。YoutubeiTunesで大学の講義を無料で視聴でき、CourseraEdXUdacityといったMOOC(Massive Open Online Courses)で、大学講義の無料履修ができます。履修できるコースは、超がつく名門大学の先生によるものばかりです。

特にこれから面白くなってくるのは、University of the Peopleです。オンライン専門の大学で、無料で学位授与までしようというものです。国連、クリントンファウンデーション、イェール法科大学院、ニューヨーク大学、ヒューレットパッカードなど、世界的な組織が関係しています。ビル&メリンダゲイツ財団も、多額の寄付をしています。

先生と生徒の活発なインタラクションや議論ができれば、教室であろうとオンラインであろうと、教育効果に差はないとされているので、無料のバーチャル留学で十分な時代が来ているのかもしれませんね。

名門大学のオンラインプログラムを格安あるいは激安で卒業・修了する方法については、「オンライン・通信教育による教育革命が進行中!世界中にあるオンライン大学・学位プログラムを利用して、ハーバード大学やロンドン大学など世界最高の名門大学やトップランキングのオンラインMBA、無料の大学を社会人等が格安・激安で卒業・修了する方法」というブログ記事にまとめましたので、ご覧ください。


⑨あらゆる裏技を使う■

その他、留学費用を抑えるためにいくつか裏技があります。

私が卒業したアメリカの州立であるネバダ大学USACという交換留学プログラムを運営しており、これを使うと州内学生と同じ授業料で、留学生が交換留学できます。USACには、アメリカの数百という数の大学が参加しています。

交換留学中に取得した単位は、すべてネバダ大学の単位として認められます。つまり、交換留学をすると留学費用を大幅に減らすことができます。

交換留学することで留学費用を大幅に抑え、日本の大学にいては夢にも思わない圧倒的な国際経験を積むことができます。私はこのプログラムの存在を知ったとき、一種の世界観が変わりました。そして私は、アメリカの大学に在籍していながら、インドや中国といった授業料・生活費が安い国や、スウェーデンという授業料が当時は安かった国で、高等教育を受けてきました。

さらに、USACにも奨学金制度があるので、授業料や生活費を減らすだけでなく、奨学金をもらうこともできます。私の妻もそうでしたが、USACで奨学金をもらって交換留学している人は多いです。

USACに限らず、同じような交換留学プログラムに加盟した州立・私立大学はたくさんあります。気になる大学のサイトを訪れ、費用を確認・問い合わせしてみるとよいでしょう。

これと似たような留学費用節約法は、州立大学の夏・冬学期を履修(セメスター制の場合)することです。夏・冬学期も、留学生は州内学生料金で授業を履修することができます。こうすることで、秋学期や春学期の何分の1 かの授業料で、単位を取得することができます。

夏・冬学期の場合は、秋・春学期と違って基本的にどこの大学の学生であっても履修できます。特に私立大学に通っている留学生にとっても、夏の間だけどこかの州立大学の夏・冬学期にもぐりこんで、格安で単位を得て留学費用を節約できるのでおすすめです。

もうひとつ、州内学生の授業料で授業を受けられる方法は、州立大学で非正規の学生として単位受講することです。フルタイムで受講する正規学生ですと、州外学生の授業料が適用されてしまいますが、非正規学生ですとその余分な費用が発生しません。

ただ、日本人学生がアメリカの大学に学生ビザ(F-1)で留学するには、正規学生である必要があります。私の提案は、正規の学生としてある大学に在籍しながら、平行して通学またはオンラインで州立大学、特に州立コミュニティカレッジで非正規学生として授業を履修することです。

この方法ですと、1学期内で受講できる単位数の上限を超えて、州内学生料金という格安価格で勉強することができます。

私がアメリカ留学時代に活用した留学費用の節約法は、夏学期はアメリカのネバダ大学本校で取り、秋学期と春学期は交換留学先で取るという方法です。そして平行してコミュニティカレッジのオンライン授業で州内学生料金で単位履修しました。

この方法で数百万単位で費用を抑え、浮いたお金で世界中を旅行し、大学生活の最後にスウェーデンに交換留学することができました。

もらえるかわからない、しかもその多くは金額としてたかが知れている奨学金に複数応募して運にかけるよりも、はるかに節約金額が予測しやすい、実用的な節約方法ではないでしょうか。

また、日本の大学に進学後、アメリカの大学に編入するような場合、日本の大学で取った単位をアメリカの大学に単位移行することができます。

この場合、アメリカの大学が自動的に単位移行をしてくれることはほとんどありません。自分で日本のどの単位がアメリカのどの単位に相当するのか、根気よく交渉して認めてもらう必要があります。

交渉力のある人は、単位のほとんどを認めてもらえることもあります。そしてできることなら、ただ単位を認めてもらうだけでなく、認めてもらう単位ができる限り卒業単位として認めてもらえるように計算して交渉すると、留学期間を短縮することにもつながるでしょう。

日本の大学で取る単位は、アメリカの大学になるべく認めてもらいやすい授業にしましょう。例えば、社会学、政治学、経済学、数学などの基礎単位などは、アメリカの大学にもあるので受け入れられやすいです。逆に、英文学はアメリカの大学では単位にならないのが普通ですし、その他専門性の高い授業や日本でしかないような授業は、単位にならないでしょう。

英語力が低いけど、語学留学中に現地の大学でも授業を受けたいという人は、語学学校に学生ビザで通いながら、現地の大学の授業を単位履修生として受けることも可能です。

日本の大学生が1年の休学留学をする場合、日本の大学に在学する力があるということで現地の単位履修で受け入れられやすいでしょう。また、日本の高校を卒業しただけという人であっても、大学での単位履修だけならば履修条件は非常に低い場合がほとんどですので、多くの大学で可能だと思います。この方法でも、大学のフルタイムの学生ではありませんので、やはり授業料は安くなってきます。

もう1つの裏技は、ご存知の方も多いでしょうが、行きたい大学のある国に移住してしまうことです。アメリカでは、日本人が永住権を持ってアメリカに移住し、1年たったら州立大学の授業を現地住民価格で受けられます。アメリカ人と結婚したり、アメリカ政府が運営している永住権くじに当選すれば、永住権をゲットできます。

以上アメリカに関して書いてきた内容は、州によって異なる部分も多いので、実際に実践するとなれば細かく確認する作業が不可欠です。でも、使える可能性は十分にあります。

これからも、他によい留学費用の工面方法を見つけ次第、このブログなどに情報をアップしていきます。


まず、どうすればいいか■

ここまで、留学費用を抑える9つの方法をお伝えしてきました。ご紹介してきた方法のすべてを実行してみれば、費用が信じられないくらいに安くなり、むしろ留学前より貯金が増える人も出てくるだろうことを、私は確信しています。

留学費用を抑えることも含めて、留学を検討する際に効果的な3つの段取りがあります。

①自分の目で確かめる
⇒私がお伝えしたような留学費用の工面方法が実際に使えるか、自分で調べて確かめます。

② 今の延長線上の自分と、留学後の自分のどちらになりたいか決める
留学しない今の自分のまま生きていきたいか、留学を通して成長した自分として生きていきたいかを決めます。

③なりたい自分になるためにばく進する
なると決めた自分になるために、まっすぐ全力で突き進みます。

現代はお金がありすぎて行き場を失っている時代です。世界に余ったお金を、どうせなら自分の成長、家族・仲間の成長、社会・世界の成長に使っていきたいですね。

まとめ■

留学はお金がかかるというのは幻想であることが多く、むしろ日本で勉強する方が高くつきます。
①無料または格安の国を選ぶ、②無料または格安の学校を選ぶ、③物価の安い都市を選ぶ、④留学付随費用を抑える、⑤留学期間を短くする、⑥誰かに留学費用を払ってもらう、⑦現地で稼ぐ&日本で稼ぐ、⑧バーチャル留学を活用する、⑨あらゆる裏技を使う、といった方法を駆使すると、脅威的な留学費用の節約と夢に見た留学が実現できます。

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2012年11月21日水曜日

留学は本当に必要?知ってたまげる世界一と日本一のギャップと、そのギャップを埋める究極の方法

私は日々留学に興味のある人たちと接していますが、留学エージェントに来ないような人の中には、留学なんて興味ないよ、日本で十分でしょ、と思っている人は多いのではないでしょうか。本当に日本だけではだめなのか、世界って言ったって実は大したことないんじゃないの、と。

 前回のブログでは、留学できない9大理由を乗り越えるための方法をご紹介しましたが、その方法とは、「貢献」を人生の軸・ミッションに据え、自らの「基準」を高め、継続的に「アクション」を起こしていけば、自ずと留学という壁を越えられるだろうというものでした。

ですが、そもそも日本=世界一と考えている人にとって、日本を出ることはレベルダウンを意味します。そうなると、日本=世界一と考えている向上心のある人は、ますます日本にこもるようになり、海外留学なんて眼中になくなります。

今回のブログでは、世界一=日本一なのか、それとも世界一と日本一には大きなギャップがあるのかをまず考えていきたいと思います。


日本の世界一■

日本発で世界一の記録には、きんさん・ぎんさんの双子の女性長寿記録や、東京スカイツリーの塔の高さの記録、東京の大都市圏人口や経済規模の記録、細木数子の占い師書籍売り上げ記録などがあります。細かいものを挙げていくときりがなくなってくるので、そんなには挙げません。

でも、より人の努力や工夫が反映されるような基準での世界一はどうでしょうか。生活面、学術面、ビジネス・経済面、文化面の4つの側面から、見ていこうと思います。


生活における世界一と日本一■

 まずは普段の生活レベルにおける世界一と日本一です。

 Mercer ConsultingのQuality of Living Surveyによると、世界でもっとも生活の質が高い都市は、オーストリアのウィーンで、日本一の東京は46位です。

国連が出している人間開発指数では、ノルウェーが世界一、日本が12位です。

日本の生活水準で十分満足している人もたくさんいると思いますが、ウィーンやノルウェーはそれ以上の生活をしているのですね。


学術における世界一と日本一■

 日本の教育機関は、どの程度世界で評価されているのでしょうか。

上海交通大学の学術ランキング(研究業績重視)では、ハーバード大学が世界一で、東京大学が日本一(全体で20位)です。タイムスの世界大学ランキング(評判重視)では、カリフォルニア工科大学が世界一で、東京大学が日本一(27位)です。QS世界大学ランキング(教育の質重視)では、マサチューセッツ工科大学が世界一で、東京大学が日本一(30位)です。

東大が世界一になるには、少なくとも19もの世界最高峰の大学を蹴散らさないといけません

 国別のノーベル賞受賞者の数はどうでしょうか。

 アメリカ合衆国が最多ノーベル賞受賞者輩出国(338人)で、日本が9位(20人)。人口あたりのノーベル賞受賞者輩出割合では、西インド諸島のセントルシアが、16万人しか人口がいないながら2人の受賞者を輩出し世界一、日本は41位。

日本が世界一の人口あたりノーベル賞受賞者輩出国になるには、40カ国もの国を追い越す必要があります

日本の教育も、東大のような世界的に評価されている大学もあり、世界的に見れば恵まれているとは言っても、世界には上がまだまだいるのですね。


ビジネス・経済における世界一と日本一■

今度は、ビジネス・経済分野ではどうでしょうか。

日本において、もっとも人口・経済規模が大きい都市が東京であることに異論はないと思いますが、世界のグローバル都市ランキングではニューヨークが世界一、東京は4位です。

 国内総生産(GDP)の総額では、アメリカ合衆国が世界一で、日本が3位です。1人あたりGDPでは、IMFの調査では世界一がルクセンブルグで、日本が17位、世界銀行・CIA、国連の各調査では世界一がモナコで日本がそれぞれ20位、21位、20位です。

世界でもっとも規模の大きい企業はロイヤル・ダッチ・シェルで、日本一はトヨタ自動車(10位)。世界でもっとも利益を上げている企業はガスプロムで、日本一は三菱UFJ銀行(31位)。世界でもっとも賞賛されている企業はアップルで、日本一はトヨタ自動車(33位)。
 
Forbesによると、世界一の大富豪はメキシコのCarlos Slim Helu氏とその家族で、日本一は柳井正氏(88位)。世界一力のある人物はアメリカ大統領のバラク・オバマ氏で、日本一は日本銀行総裁の白川方明氏(36位)。世界一力のある女性はドイツのアンゲラ・メルケル首相で、日本一はトップ100のランク外で載っていません。

 柳井正氏が超大富豪なのは納得ですが、彼の上には87人もさらに大金持ちがいるのですね。想像不能です。

文化における世界一と日本一■

最後は文化・スポーツといった面における世界一と日本一です。

世界遺産が世界でもっとも多いのはイタリア(47箇所)で、日本は14位(16箇所)。世界でもっとも多くの旅行者が行く渡航先はフランスで、日本は世界トップ10圏外のアジア10位。

夏季・冬季オリンピックでメダル獲得がもっとも多いのはアメリカ合衆国(2654個)で、日本は15位(435個)。

 スポーツでも日本には上がたくさんいますが、日本に来る旅行者の少なさはショックですね。


どうやら世界には、日本よりも上がたくさんいるようだ■

 ここまでいろんなランキングや統計を使って、日本と世界、日本一と世界一を比べてきました。
もちろん、ランキングや統計というのは実態の一部を反映しているにすぎません。絶対的な尺度でないのは当然ですが、比較的大きな範囲で、タカの目で見た日本・日本一というのは、時に世界一とは大きな隔たりがあるようです。

そうした世界があり、アジアの他の都市・国・重要人物が台頭している中、日本だけを見ていてはますます飛躍する世界の中から取り残されてしまいそうです。

世界一と日本一の間のギャップを埋めて、日本・日本人という存在感を今以上に発揮していくには、どうしたらよいのでしょうか。4つの方法があると思います。


世界一と日本一の間のギャップを埋める方法1■
世界一の人を日本に呼んでくる

1つ目の方法は、世界一の人を日本に呼んでくることです。そして、日本で働いてもらい、日本人に世界一になる方法を教えてもらうことです。

 ですが、世界一の人は大抵本人以上に優秀なブレーンと一緒に仕事をしているので、日本に世界一の本人以上の人がいて、一緒に働けるようでなければ難しいでしょう。他の国で働く以上に、日本で働き教えるメリットがないといけないので、実現は難しいことが多いかもしれません。


世界一と日本一の間のギャップを埋める方法2■
 ⇒海外で世界一の人の下で働く

 2つ目の方法は、海外で世界一の人の下で働き、世界一のワザを盗むことです。

 ただ、これも1つ目の方法と同様、世界一の本人よりも優秀でないと直接ワザを観ることがかなわないわけで、実現が難しい高等テクニックです。


世界一と日本一の間のギャップを埋める方法3
海外で世界一から学ぶ

 3つ目の方法は、自ら出向いて世界一から教えてもらうことです。つまり、海外留学ですね。

もちろんタダで教えてもらえるほど世の中都合よくいかないので、授業料を払って教えてもらうことがほとんどだとは思いますが、直接教えてもらえるのは大きなチャンスです。

留学ジャーナルが出版している最新の海外大学・大学院留学雑誌に、ハーバード教育大学院修了した人が、「教育に投資すると、60年で13倍のリターンが返ってくる」とおっしゃっていました。世界一から学ぶことは、将来的に驚異的なリターンをもたらします。

 ただ、お金がかかるので、手持ちの資金がない人は借金するなどが必要ですし、借金すらできない経済事情の人もいるかもしれません。


世界一と日本一の間のギャップを埋める方法4■
世界一に関して情報収集する

 最後の方法は、世界一に関して、インターネットや書籍などを通して情報収集することです。

この方法であれば、世界一の手を煩わせることなく、自分の手持ち資金をそこまで犠牲にすることもなく、世界一のワザを盗むことができるでしょう。世界一が実践していることを自分も実践すれば、同じような効果が得られるはずです。
 
 ですが、「百聞は一見に如かず」と言われるように、読むのと直接教えを授かるのでは雲泥の差です。自分が受けるインパクト・理解度がまったく違ってくるので、直接教えを授かるのであれば1日で理解できるようなことも、書籍からでは1ヶ月、あるいは1年かかるというようなこともあるかもしれません。


あなたに劇的成長をもたらす「成長の優先順位」■

おすすめは、上記4つの方法のすべてを試していくことです。ただ、これまでに述べたように、実現の難しさを考えますと、以下の優先順位でまず取り組んでいくことがよいでしょう。

世界一を呼ぶ<世界一と働く<世界一から学ぶ<世界一の情報収集する

これが、もっとも実用的で、自分がもっとも短期間で急成長できる優先順位でしょう。この優先順位を「成長の優先順位」と呼んでみます。


世界とあなたの収入を変える「貢献の優先順位」■

ただ、あなたの収入が増えて生活水準が高くなるためには、これでは不十分です。社会は、あなたが社会をより良くしてくれたときに、その報酬として収入を増やすからです。自分が成長した後は、社会・世界をより良くするべく、下記のように優先順位が逆になってくる必要があります。

世界一を呼ぶ>世界一と働く>世界一から学ぶ>世界一の情報収集する

世界一と働くことで世界一を助け、そのことで社会がより便利で豊かになり、人々が幸せになります。そして世界一を呼べるようになって、社会全体を世界一に、そしてより幸せにしていくことができるのです。この優先順位を「貢献の優先順位」と呼んでみます。


まずは世界一に興味を持とう■

ここまで、世界一と日本一の間のギャップについて理解し、そのギャップを埋める方法として、4つの方法をご紹介し、さらに4つの方法の優先順位について見てきました。

 こうして大まかな道筋を立てることはもちろんよいのですが、もちろん、それだけでは何も変わりません。道筋通りに実行に移すことこそが重要です。

 そこで、まずは世界一に関して情報収集してみることから始めてみてはいかがでしょうか。まず、あなたがもっとも望むものに関して、現在世界一の人に関して興味を持って情報収集してみるのです。海外留学はその後でも大丈夫です。

 私の場合は、留学カウンセラーとしてはICS国際教育文化センター(現留学ジャーナル)の創業者である山田勝氏や、「こうすればなれる 留学カウンセラー」を出版された星野達彦氏といった方々になります。日本人ですが、世界レベルですばらしい大先輩です。

みなさんにとっての世界一はだれでしょうか。世界一からうんと学んで、成長して、貢献して、わくわくしながらみんなで世界一になりたいですね。


まとめ■

世界一と日本一の間には、時として大きなギャップがあり、そのギャップを埋めるには、①世界一を呼ぶ②世界一と働く③世界一から学ぶ④世界一の情報収集する、という4つの方法があります。この4つを、「成長の優先順位」通りの優先順位で実行すると最高の成長が得られ、「貢献の優先順位」通りの優先順位で実行すると最高の貢献を世界にもたらすことができます。

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2012年11月13日火曜日

留学できない9大理由をサッパリ覆して夢の留学に繰り出す方法

海外留学がしたいけど、いろんな理由で留学ができない、だからしない、むしろ考えたこともないという人は多いと思います。



留学はお金がかかる、治安が不安だし、英語苦手だし、仕事とか他のことで忙しいし、日本の就職で不利だし、留学すると勉強が大変だし、留学先で学んだことが日本で役に立つかわからないし、もう歳も歳だし、そもそも留学に興味ないし、、、

挙げ始めるときりがないですよね。今挙げた理由は、留学しない9大理由なのではないでしょうか。そしてどの理由にも一理あります。


どうする?眼前にそびえ立つ留学しない9大理由■

 前回のブログで、留学は特別なものであるどころか、これからの高齢化時代を幸せに生き続けるには必須だとお話しました。留学といった手段を通して自分自身が成長することが、人生における唯一の保険なんだと。

それでは、上記のようないろんな理由が留学を妨げている中で、晴れて海外留学に飛び出していくには、どうしたらよいのでしょうか。

留学が無料になればよいのでしょうか。
留学先の犯罪率が0%になればよいのでしょうか。
英語がネイティブレベルになればよいのでしょうか。
留学する暇があるくらいに時間的余裕があればよいのでしょうか。
海外大学卒の人の就職率が100%になればよいのでしょうか。
留学先での勉強が超ラクになればよいのでしょうか。
留学先で学んだことが日本での仕事に直結するようになればよいのでしょうか。
ぴちぴちの20歳の時代を取り戻せればよいのでしょうか。
留学に興味が沸けばよいのでしょうか。

これら障壁すべてがなくなれば、みなさん海外留学するのでしょうか。。。

No!でしょう。そうはならないでしょう。これからその理由をお話します。


海外留学をしない本当の理由とは?■

その理由とは、自らの無知や恐怖、不安を乗り越えたくなるほどに自らを突き動かすものがないということです。

留学を阻んでいるものは、本質的には3つあると思います。
①無知
②恐怖や不安
③成長意欲の欠如

まず①無知ですが、これは海外留学の実態を知っていただければ、上記留学しない9大理由についてはあらかた解決します。

次に、②恐怖や不安ですが、 これも知らないことや誤解がなくなるにつれて、減ってきます。むしろ、日本国内にとどまり続けることに対して恐怖や不安を感じて、いてもたってもいられなくなるかもしれません。韓国人はその典型的なパターンですよね。国際派人材でなければ仕事がない=食べていけないわけです。

でも多くの人にとっては、知らない街で知らない人とコミュニケーションを取って、いつ知らないことが起こるかわからない状況に飛び込んでいくことは、なかなか大変なことですよね。

③成長意欲の欠如は、現状に満足してしまっていることから起こるものです。留学に関して正しい知識もあるし、恐怖や不安も感じないけど、わざわざ面倒なアクションを起こしてまで留学したくない。そんな感じの状態です。

これは無知や恐怖・不安よりもさらに厄介です。いまどき、成長しなくてもなんとかなりそうな環境はいくらでもありますから。街で石を投げれば必ず無気力・無意欲な人に当たるんではないかというくらいです。wikipediaなんかを見れば、わかった気にもなりますし旅行した気にもなれますので、何が成長だと。(でも、そんな嘘っぱちの「わかった」は、長期的に見ればなんともなりません。)


このように、留学に関する無知を解決すれば、留学しない9大理由も同時に解決するように思えるかもしれませんが、実際には人間の本能的な恐怖や不安、成長意欲の欠如といった問題が解決されない限りは、人が海外留学に踏み切ることはなかなかできたものではありません。


留学しない9大理由を解決する方法1
⇒「貢献」を自らの人生の軸・ミッションに据える■

それでは、留学を阻んでいる本当の理由を解決して、留学を実現するには、どうすればよいのでしょうか?留学しない9大理由を解決するための3つのステップがあります。

まず1つ目は、自らのミッションの中心に、「貢献」を据えることです。これは家族への貢献だったり、社会への貢献だったり、特に問いません。ただし、やはり貢献なので、自分自身への利益を超えた範囲であることがポイントです。

なぜならば、留学することで自らが成長するだけでなく、留学を通して、海外の人たちにも、日本にいる人たちにも、何かしらのポジティブなインパクトを与えるからです。そのため、貢献を自らのミッションとして持つ人は、結果的に留学という手段を通してミッションを全うしようとする可能性が高まります。

おそらく、多くの人にとっては、このステップはさらに2つのステップに分かれるでしょう。自らのミッションを持っている人そのものが、全人口の数%にしか過ぎないからです。多くの人は、まずミッションを作るということから始め、さらにそれに「貢献」の要素を組み込んでいくことになります。

ミッションは、頭の中にしまっておけばよいものではありません。それではせいぜい数日のうちに忘れます。ミッションは、紙などに書きとめ、常に目に入るところに掲げておくことが大切です。一人では難しい場合は、ジェームス・スキナーが講師を務める「成功の9ステップ」ライブセミナーなどに参加し、自分が立てたミッションを自分自身に叩き込むことがおすすめです。


留学しない9大理由を解決する方法2
⇒自らの「基準」を高める■

ただ、ミッションの中心に「貢献」を据えるだけでは十分ではありません。立てたミッションに対して、常に近づく努力が必要になってきます。そこで必要なのが、自らの「基準」を高めることです。

自らの「基準」を高めない状態でミッションを掲げていると、たとえば甲子園を目指している高校球児が、メジャーリーガーになることを決意したのに、これまで同様素振りを1日100回しかしないようなものです。偉大なミッションを掲げたのだから、それ相応の基準でもって1日1000回でも2000回でも素振りをするのです。

ただ、いきなり無理に基準を上げろ、と言っているのではありません。あくまでいままで自分にかけていた負荷を、できる範囲で上げていくのです。素振りの回数を、10回、20回と、だんだん上げていくのです。

留学に関して言えば、これまでは東大受験に向けて準備するだけだったけど、世界規模で見れば東大よりも格上の大学がたくさんあるんだし、コロンビア大学受験とかも考えて受験勉強していこう、みたいな感じです。


留学しない9大理由を解決する方法3
⇒継続的なアクションを起こす■

 ミッションと基準を持って、後は継続的にアクションを起こしていきます。ミッションも高い基準も、自分の頭の中だけで完結するはずがないので、当たり前ですね。ミッションと高い基準を、形にしていきます

留学で言えば、人生のミッションやビジョン、目標を定め、留学の目的を明確にし、普段の勉強なり仕事なりで、自らの基準を高めながら成果を上げ、実際に留学先の教育機関に申し込んでいくのです。

そして、教育機関から受け入れられた後は、渡航して勉強してサムライボーイ・サムライガールとして名を挙げる!と、こういう流れになります。


留学とは人生そのもの■

ここまで来て、私のブログを読んで、留学とはつまり人生なんだということが、少しお分かりいただけたならうれしいです。これまでは留学と聞いて特別なイメージを連想し、自分には縁がないなどと、無意識の中で感じていたかもしれません。

でも、留学は自分との縁が大アリなのです。 留学は人生ですから。人生が私たちの成長を前提としているものである以上、私たちの成長に必須の留学は、当然私たちに常につきまとってくるのです。私たちはその留学と生涯仲良くやっていくことが大切です。

留学に憧れ、決断し、計画し、出発し、留学から得た学びを総決算し、留学後の人生を再設計しながら、充実した人生にしていきたいですね。


まとめ■

留学できない主な理由は9つあり、それらは根本的には、①無知、②恐怖や不安、③成長意欲の欠如という3つの理由から来ています。これら3つの理由は、①「貢献」を自らの軸・ミッションに据え、②自らの「基準」を高め、③継続的なアクションを起こすことで、乗り越えることができます。こうして留学できない理由を克服し、留学先で学んでくる間に、私たちは自らの人生をより充実したものにすることができるのです。

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2012年11月7日水曜日

留学が当たり前の時代に生きる私たちへ



今日、このブログで、多くの方々が持つイメージを1つ覆したいと思います。(!!)


それは、「留学が特別」だという考えです。

人生は一方通行。進むか停まるか
留学はごく一部の人が行くものだ、自分に留学は関係ない、留学はお金がかかる、今で十分満足してるのに、留学なんてリスクを犯したくない、などなど。留学という言葉に、私たちは少なからず普段の生活とはかけ離れたイメージを思い浮かべます。その実態は、そのイメージ通りに特別なのか、という問いかけです。


留学が特別だった時代に生きた特別な人たち■

実際に、留学は歴史的に特別なものでした。そして特別に世界に影響を与えた人の中には留学経験者がひしめいています

古代ギリシアでは別の都市国家まで留学していましたし、日本からは遣隋使遣唐使がはるばる中国まで留学に行っていました。中国の玄奘(三蔵法師で有名)が中国からはるばるインドまで留学して長安まで帰ってきました。当然飛行機はおろか、電車もバスといった交通網は普及していませんし、旅行そのものが特別であり困難で命がけだった時代です。

ヨーロッパのルネサンス時代には留学・放浪によって自己成長を求めることが盛んに行われ、その後もルソーが放浪しながら思索するスタイルを確立しました。アメリカの100ドル札の顔になっているベンジャミン・フランクリンは、若い頃ボストンからロンドンへ行き、植字工として働くなどして、世界的な業績の数々を後に残しました。ゲーテは、フランクフルトからライプチヒやシュトラースブルクなどへの留学や移住を繰り返しながら思想家として大成していきました。

20世紀においてもっとも偉大な指導者の一人にマハトマ・ガンジーがいますが、彼は若いときにイギリス留学をしています。彼の魂は、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア、ダライ・ラマ14世などに受け継がれています。また、同じく言わずと知れたアルバート・アインシュタインは、ミュンヘンからチューリッヒに留学しています。

日本の近現代では、伊藤博文あたりに始まり、内村鑑三、新島譲、津田梅子、森鴎外、夏目漱石、中江兆民、東郷平八郎、湯川秀樹、朝永振一郎などがいます。変り種では、インドでヨガ修行をして松下幸之助や稲盛和夫、永守重信、広岡達朗、双葉山、尾崎行雄など多くの偉人に影響を与えた中村天風がいます。現在活躍中の留学経験者には、世界的な戦略コンサルタントとして有名な大前研一、プロ野球チームを持つソフトバンクの孫正義や楽天の三木谷浩史がいます。


全員「留学経験者」である現代の私たち■

時代は違えど、上に挙げた人たちは社会に、あるいは世界に多大な影響を与え、貢献してきた人たちです。特別な人たちが留学し、留学して特別になっていったというのは、それはそれで真実です。

では、現代でも留学は特別なことなのでしょうか。私はそうは思いません。事実をお伝えしていきます。

「留学」の定義とは何でしょう?世界大百科事典 第2版によれば「よその土地の学校等へ赴き,知識や技能の学習・研究を行うこと。」とあります。

「よその土地」⇒外国?となりの県?となりの都市?となり町?お隣さん?
「(書いてない)」⇒どのくらいの期間?1年?1ヶ月?1日?1分?

みなさん、実はすでに「留学」を経験済みなのです。小学校へは行きましたか?学習塾は行きましたか?図書館は使いましたか?どこで勉強しても、定義上は留学をした気がしてきませんか? ね?

「留学」という定義は、実は広く、その広く曖昧な言葉に、正しい、正しくないに関わらず私たちはいろんなイメージを持っています。ハーバード大学という名はだれもが聞いたことがあると思います。私はボストンを旅行していたとき、アメリカ史の授業に参加させてもらったことがあります。私は「ハーバード大学留学」を経験済みです。


特別ではなくなった「海外留学」 
「ハーバード大学留学」でさえも■

「留学」はさして特別ではないのかもしれないが、「海外留学」はどうなんだと思われる方もいらっしゃるかもしれません。国境もあればビザも面倒だ、文化も言語も違うし、航空券も高いじゃないかと。

ですが、実は海外留学は多くの場合、それほど特別視する必要はありません。むしろ国内の大学に「留学」するよりも、海外の大学に行くことのほうが容易なことすらあります


世界中にある無料の大学で最高の教育を受けよう■

そもそも、フランスやノルウェー、フィンランド、アイスランドなどでは留学生に対しても高等教育の学費が基本的に無料ですし、経済が落ち込むつい最近までスウェーデンでも無料でした。ドイツやロシアでは非常に安いです。留学生に対する学費が高いのは、英語圏のアメリカやイギリスといった国です。中国やインド、タイなどで勉強をしても、学費は日本の大学と比較して格安になってきます。

上記の国では英語だけで卒業・修了できるコースが無数にあります。日本で勉強するよりもはるかに格安で、英語で勉強できて、大きくキャリアアップが図れるわけです。そして何よりも自分自身が成長します。

他にも、アメリカには学費無料の大学があったりしますし、留学エージェントや財団が、返済不要の奨学金を得て留学できるプログラムを運営したりしています。ハーバード大学では、大学院生は奨学金により実質無料で勉強できます。

留学するには手続きが大変なこともありますが、留学エージェントには手続き代行料無料のところもたくさんあります。自分で手続きしても留学エージェントに頼んで手続きしてもらっても留学費用が変わらないのであれば、自分で手続きをしてみるという人生経験がほしい人以外は、使わない手はありません。

日本にいる学生の多くは、学費が安いという理由で日本の国立大学に行きたいと思っていると思います。ですが、海外の大学は考えたことがあるでしょうか。日本は先進国の中でもっとも高等教育の費用が高く、勉強しにくい国です。世界には日本の国立大学よりはるかに安く、そして質の高い教育を受けられる大学が無数にあるのです。


「日本一」よりも「世界一」■

私は海外留学をやみくもにお勧めしているわけではありません。歴史上を見ても、哲学者として有名なカントなど、海外留学とは縁のないような人も世界的偉業を成し遂げている人はたくさんいます。

ただ、そうした偉人に共通しているのは、最高の環境、師、仲間などがいたことです。昔であれば遠くの街に行くのは容易なことではありませんでしたが、今はそうではありません。今はインターネットなどを通して最高のものや人から最高の成長を得られる時代です。1度きりの人生、思いっきり成長して楽しみたくありませんか?

今の時代、日本一が陳腐化しています。世界の大学ランキングでも、世界の企業ランキングでも、日本の地すべりは顕著です。せっかくの人生、日本一で満足するよりも世界一を狙ってみませんか?少なくとも、世界一から学んでみませんか?最高を求める人にとって、海外留学はオプションではなく、必須なのです。


平均寿命120歳の時代を末永く幸せに生きる方法■

昨今の医学の進歩から、今の30代くらいからそれより若い世代の私たちは、平均で120歳まで生きるようになるとか、死ぬことがオプションになるとか言われています。そのような時代に、現在の年金システムなど意味をなしません。

私たちは、100歳を過ぎても元気よく食べていけるように準備しておく必要があるのです。医師・医学博士のあの日野原重明氏のように。(氏も留学経験あり)

今から世界一を狙って努力と成長を続けていかなければ、どうしてそうした時代を生き延びることができるのでしょうか。


まとめ■

留学はすでに私たちのすべてが経験済みで、何も特別なことではありません。成長を求めるすべての人にとって必要なものであり、死ぬことがオプションになる私たち世代は、留学などを通して一生涯成長を続けていく必要があるのです。それが唯一自分の人生にとっての保険であり、幸せに生き続ける手段だと思います。


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2012年10月28日日曜日

留学コーチデビュー!でも現役留学カウンセラーです。

ところで。。

最高の成長とは何だろうか?

最高の成長はどうしたら達成できるんだろうか?
最高の成長をどうしたら応援できるだろうか? 。。


初めまして、留学コーチ・留学カウンセラーの石丸賀久(いしまるがく)と申します。新宿にある教育文化企業の留学事業部で働いています。留学カウンセラーとして働きながら、冒頭のような疑問にぶちあたっています。

私 は駆け出しの留学カウンセラーとして、日々、これまでの人生の延長線上でない、新たな成長の方向性なりパワーなりを求める方々に出会います。10代の若者 もいれば、60代を過ぎたシニアの方もいます。日本で一、二を争う人気企業で働く人もいれば、外人と結婚して逆玉で海外移住したい怠け者もいます。



魂の込もった留学カウンセリング■


いろんな方がいらっしゃるわけですが、 私のような留学カウンセラーは、どの方に対してであれ、全魂を込めて最高の留学の形・プランを提案します。程度の差こそあれ、どの方も留学を通して自らの成長を加速させたいと考えています。人生を良い方向に変えたいと考えています。

人生を良くするために、留学希望者の方々が真剣に考え、決断を下していくわけです。そうした人々に留学のプランを提案する留学カウンセラーが、他人事面して”効率よく”ベルトコンベアーの上を流れる機械製品を相手にするように対応していてよいはずはありません。


留学カウンセラーの方も、自らが経験してきた人生の全てをかけて、最高の留学プランを提案すること。そして最高の成長をコーディネートすること。それが私に求められる使命であり、社会貢献につながり、最終的には自分自身の充実した人生につながっていくと考えています。



留学カウンセラーがなぜブログ?■


 さて、ではなぜ私がこうしてブログを書くことにしたのか?

現時点で留学に関して2つの問題意識があります。


① ネット上において、留学に関する情報の多くが偏っていて、体系化されていない。そのため不便。


 Google で例えば「留学カウンセラー ブログ」などと検索してみてください。たくさん出てきますが、ほとんどは留学カウンセラーの個人ブログではなく、どこかの留 学エージェントが書くブログです。当然取り扱っている学校の宣伝が中心となり、偏った情報が多くなってきます。


② 「留学」が特別なものとして位置づけられており、留学が必ずしも既存のキャリア構築における選択肢の一部になっていない。


世 界規模で見て留学が年々当たり前になりつつある中で、日本における留学は、その特別な感じをますます強くしています。学習塾は日本の大学進学が前提、日本 の大学は交換留学、留学エージェントはその他留学というように、留学を、ある人のキャリアを総合的に考えて提案できる人が少ないです。


私は、こうした問題意識を持ち、少しでもこのブログが問題を解決するために役立つ内容を提供できるようにしたいと考えています。



留学コーチの自己紹介■


私は新宿で働く現役の留学カウンセラーです。自己開示もしますし、所属会社も公開していくつもりです(リンゲージ株式会社のグローバルスタディ海外留学センター)。

それは自己開示をするものこそ責任ある役割を担えると考えているからです。(例えば、匿名で働く大統領などはいないですよね。自分の全てをさらけだして責任を負うから、デカイ仕事ができるわけです)


ただ、このブログは会社の宣伝とはまったく何の関係もありません。ブログ記事の中立性は、私が公開するブログや経歴をもとに、読者ご自身で判断すべきであるし、できるものと信じていますので、あとはご自分でご判断ください。


私はこれまで、日本、アメリカ、インド、中国の内陸部(四川・成都)と沿岸部(上海)、スウェーデンにて高等教育を受けてきました。就職活動も転職活動も経験済みです。さらにはアメリカ人との国際結婚などもしています。こうした私の経験が、少しでも皆様のお役に立つのではと思っています。


そして、
このブログを、グローバルな規模で最高の成長を求める人が集うハブにしたい。これが私のビジョンです。今は日本語だけで書いていますが、将来的にはグローバルなハブにできるよう、英語でもブログを書くようにしたいと思っています。


このブログの特徴と目的■


このブログの特徴を、私は以下の2つと考えています。

①企業から独立した有益な個人ブログ

②本質と実用的知識が両方とも書いてありタメになる
③キャリア構築の一部として留学を捉える

このブログを書く個人的な目的は、4つあります。


・記録

⇒日々の学びを、後で見返せるように文章として記録していきます。
・学習
⇒文章としてまとめることで、日々の学びを体で理解します。
・貢献
⇒日々の学びを、読者の方々に還元します。
・仲間
⇒このブログを通して、志高い仲間・チームを作りたいと考えています。

このように、ブログの本題を投稿し始める前に、私の現時点での思いを書き綴っているわけですが、書き始めてからまた感じること、考えが変わることもあるかと思います。そんなときは暖かく見守っててください笑 あいつまた変なこと言ってるよ、みたいな。


私は短い記事をガンガン投稿するよりも、一度情報を自分の中で噛み砕いてから、書くタイプです。なので、現段階では、毎日ではなく毎週1回くらいで長めのブログを書こうと考えています。



これからは留学コーチングの時代■


ブログのタイトルに、「留学コーチ」という言葉を使っています。この言葉を使っている人は、日本でほとんどいないと思います。ほとんどの場合留学カウンセリングという言葉で留学を扱っていますし、私の職種も留学カウンセラーです。

ただ、私の仕事はカウンセリングのような、心理的・精神的な意味合いのある言葉よりも、人生の方向性を決める手助けをする、コーチングの方が、実質的に近いと思います。


なので、
私は留学カウンセラーでもあるけれど、留学コーチとして誇りを持って留学希望者に接していきたい。また、留学コーチングという分野を打ち立てて、その道を切り開いていきたいと考えています。

長文をお読みいただき、本当にありがとうございます。



追伸■


ブログ冒頭の画像は、私の家のすぐ近くにある公園にある遊具です。1983年に作られたみたいですね。当時は日本がバブル景気に突入する手前の時代で、日本がまだまだ活気と希望に満ち溢れていた時代だったのだろうと思います。そんな過去から学んで、輝く星のごとく未来を明るくしていきたいですね。

今後とも、どうぞよろしくお願いします。



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